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愛の伝説 : ミニ英和和英辞書
愛の伝説[あいのでんせつ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [あい]
  【名詞】 love 
: [でん, てん, つたえ]
 【名詞】 1. legend 2. tradition 3. life 4. biography 5. comment 6. communication
伝説 : [でんせつ]
 【名詞】 1. tradition 2. legend 3. folklore 
: [せつ]
  1. (n,n-suf) theory 

愛の伝説 : ウィキペディア日本語版
愛の伝説[あいのでんせつ]

愛の伝説』(あいのでんせつ、原題:''Легенда о любви''、:''Legend of Love'')は、1961年に初演された全3幕のバレエ作品である〔〔〔。台本はトルコ出身の詩人で共産主義者としても知られるナーズム・ヒクメットの同名戯曲に題材をとり、音楽はアゼルバイジャン出身の作曲家アリフ・メリコフ、振付はユーリー・グリゴローヴィチによる〔〔〔。
女王メフメネ=バヌーとその妹シリン、宮廷画家のフェルハドの男女3人による愛と義務との間の葛藤、そして献身と自己犠牲の物語である〔〔〔。グリゴローヴィチは当時のソビエト・バレエにありがちだったマイム多用による平板な表現を避け、踊りによって物語を展開することを試みている〔。人間の精神と意志の力を讃えたこの作品はグリゴローヴィチの代表作の1つとして評価され、とりわけ東欧諸国で頻繁に上演されている〔〔〔。
== 作品について ==
ナーズム・ヒクメットはトルコの名家の生まれであるが、1920年代にモスクワに留学して東方勤労者共産大学に学んだ〔。帰国後は共産党員として活動し、演劇活動も行っていたが1938年に反政府活動容疑で逮捕されて28年の刑を科せられた〔〔。ナーズムの釈放を求める動きはトルコ国内だけではなくアメリカソビエト連邦にも広がり、1950年7月に釈放されて翌年にはソビエト連邦に亡命している〔〔。『愛の伝説』は古い伝説をもとにして投獄中に執筆されたもので、女王メフメネ=バヌーとその妹シリン、宮廷画家のフェルハドの男女3人の愛憎と「鉄の山」に水をせき止められた民衆の苦しみが重なり合い、やがてフェルハドは自己を犠牲にして民衆のために献身することを誓う物語である〔〔。
音楽はアゼルバイジャン出身の作曲家アリフ・メリコフが手がけた〔〔〔。メリコフは1933年にバクーで生まれ、アゼルバイジャン音楽院でカラ・カラーエフの指導を受けて作曲を学んだ〔。『愛の伝説』の他にも、『ふたり』などのバレエ音楽や映画音楽なども手掛けている〔。
当時キーロフ・バレエ団に所属していたグリゴローヴィチは、セルゲイ・プロコフィエフの『石の花』の新演出の成功により新進振付家として注目されるようになっていた〔赤尾、268頁。〕。『石の花』に続く作品が『愛の伝説』に決まると、グリゴローヴィチはマイムに頼らず踊りによって物語を展開することを試みてこの作品に取り組んだ〔。彼の振り付ける作品では、群舞はソリストとともに登場してその分身となり、時にはソリストの心情を代弁して物語の進行を担う役割を負うなど、ソリストと同等かそれ以上の役割を果たすことがしばしば見られる〔赤尾、266頁。〕。群舞の1グループが退場すると、すぐに次のグループが登場して踊りを繋ぎ、連続して繰り広げられる様々な踊りの印象が物語を浮かび上がらせてゆく手法は、第2幕のシリンとフェルハドの逃避行とそれに続くメフメネ=バヌーによる追跡と捕縛の場面などで効果的に使われた〔。
『愛の伝説』の初演は、レニングラード(当時)のキーロフ・バレエ団によって1961年3月23日に行われた〔〔。主役のシリンにイリーナ・コルパコワ、女王メフメネ=バヌーにはオリガ・モイセーエワ、2人の姉妹に愛される宮廷画家フェルハドにアレクサンドル・グリボフを配し、好評を得て翌年にはノヴォシビルスクで再演された〔〔。1963年には作曲家メリコフの故郷バクー、1964年にはチェコスロヴァキア(当時)のプラハでも上演され、いずれもグリゴローヴィチが振付と演出を担当した〔。
1964年にグリゴローヴィチはボリショイ・バレエ団に移籍し、1965年4月15日にこの作品を再演した〔〔〔赤尾、271頁。〕。配役はシリンにナタリア・ベスメルトノワ、メフメネ=バヌーにマイヤ・プリセツカヤ、フェルハドはマリス・リエパが主演し、こちらも好評を博し、ボリショイ・バレエ団のレパートリーとして定着している〔〔愛の伝説 岩田守弘オフィシャルブログ、2012年11月3日閲覧。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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