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伊予弁(いよべん)は、愛媛県で話されている日本語の方言である。四国方言の一つ。 == 概要 == 特に四国地方や北陸地方では、古い京言葉(現代の京都市内では使われていないほど古い表現)が残っているケースが多くみられるが、愛媛県においても同様のことが言える。ただし同じ伊予弁でも南予のそれは九州方言の影響が強まり、近畿方言の影響が強い中予・東予のものとは大きな相違が見られる。この南予方言も大洲市を中心とした大洲方言と宇和島市を中心とした宇和島方言とに分けられる。また、語句レベルでは御荘弁(現愛南町)もある〔最新ひと目でわかる全国方言一覧辞典 ISBN 9784053002990。伊予路てくてく(NHK松山放送局)。〕。 土佐弁や広島弁などにも類似語彙・表現が見られるが、土佐弁より伊予弁の方が一般的に語調にソフトな表現が使用される傾向がある(同じ語句を用いる表現でも、土佐弁特有のイントネーションや語尾がないために優しく感じる)。テンポもややスローであることから一見、穏和な方言と見られがちだが、中には皮肉めいた表現も多数存在する。また広島弁とは語彙・表現とも似るが、アクセントにかなりの差異がある。 アクセントは、全国的にみてもかなり複雑な分布を示している。東予方言は讃岐式(京阪式の亜種)、中予方言は京阪式、大洲方言は型の区別のない一型式アクセント、宇和島方言は東京式アクセントとなっている。アクセントに関して言えば、東予方言は香川県の方言に近く、このアクセントは京都や大阪の京阪アクセントと異なった方向に変化を遂げたものと考えられている。また、宇和島方言は高知県西南部の方言に近く内輪東京式アクセントを使う(中輪東京式とみる学者もいる)。周辺方言のうち、徳島県と高知県の京阪式アクセントは、若干古風な、江戸時代中期〜後期の近畿地方で行われていたものに近い京阪式アクセントである。このため、中予方言は、地理的に近い方言と比べると、むしろ現代の大阪や京都に比較的近いアクセントが使用される〔金田一春彦著作集8―国語学編8― 154-155,158-162。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伊予弁」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Iyo dialect 」があります。 スポンサード リンク
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