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感覚器(かんかくき、)とは、動物の体を構成する器官のうち、何らかの物理的または化学的刺激を受け取る受容器として働く器官である〔解剖学第2版、p148、第9章 感覚器系〕。 各器官は感覚器系と呼ばれ〔、それぞれが繋がる末梢神経系を通し〔解剖学第2版、p135-146、第8章 神経系 4.末梢神経系〕、受け取った情報はニューロンを介して中枢神経系へと伝えられる〔解剖学第2版、p116-118、第8章 神経系 1.神経系の構成〕。感覚器には光に対する視覚器、音に対する聴覚器、化学物質に対する嗅覚器・味覚器、温度や機械刺激に対する触覚器などが挙げられる〔。ヒトの場合、その代表的な感覚器には、目、耳、鼻、舌、皮膚などがある。また、動物の種類によって独自の感覚器が様々に発達している場合がある。これらの感覚器をまとめて感覚器系というひとつの器官系として扱う場合がある。生理作用と知覚作用を統一的に考察する場合には、感覚器とその知覚作用を感官と呼ぶ場合がある。 ある感覚器は、特定の種類の情報を受け取るように特化されている。感覚器で受容された何らかの情報は、多くの場合、その動物の神経系に受け渡されるようになっている。感覚器で得られた情報を脳などの中枢神経系に伝える働きをする神経のことを感覚神経(感覚性神経)と呼ぶ。 感覚器の1つひとつは独自の機能を担っており、これらの機能は神経系を介して相互に調節される。 == 刺激と感覚器・感覚 == 刺激の種類に応じて、対応する感覚器や生じる感覚を分けることができる。 ;光 :光によって生じる感覚は視覚であり、それを受け持つ感覚器は眼(目)、ないしはそれに類する名を与えられる。ただし赤外線に関してはむしろ温度を感じるものとして考えられる。ヒトにはないが、ヘビ類の持つピット器官などはこれを受け持っている。 ;電気 :電気を感じる感覚器官はヒトにはない。したがってそれを表す言葉も存在しない。デンキウナギなどの電気魚やサメなどがこれに対応する受容器を持つ。 ;加速度 :要するに重力のかかる向きや加減速を知ることである。感覚としては平衡感覚などといわれるのがこれに近い。一般にこれに対する受容器は平衡胞といわれ、多くの動物に見られる。ヒトでは内耳がこれに当たる。 ;微細な振動 :音などのことで、聴覚といわれる。その受容は、多くの動物では特に専門化した器官を持たず、平衡胞がこれを受けていると見られる。特に分化した器官がある場合、これを耳という。 ;化学物質 :接触した化学物質を受容する感覚は、ヒトでは舌に集中しており、これが味覚である。それ以外の動物では、体表の様々な場所にそれを備える。水生動物では、体表に広く分布する場合もある。 :離れた物質から遊離してきたものを受容するのが嗅覚である。ヒトでは鼻がこれに当たる。 ;外面での接触した圧力や温度 :これらをまとめて皮膚感覚という。 体の内部の状態を感覚として受け取るのを内部感覚という。空腹感などは感覚器を持たないが、筋肉の引っ張りなどは筋紡錘のように特有の感覚器を備える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「感覚器」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sensory system 」があります。 スポンサード リンク
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