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death by electricity =========================== ・ 感 : [かん] 【名詞】 1. feeling 2. sensation 3. emotion 4. admiration 5. impression ・ 感電 : [かんでん] (n,vs) receive an electric shock ・ 死 : [し] 1. (n,n-suf) death 2. decease
感電(かんでん)とは、電撃、電気ショックとも呼ばれ、電気設備や電気製品の不適切な使用、電気工事中の作業工程ミスや何らかの原因で人体または作業機械などが架線に引っかかる等の人的要因〔電線の近くのクレーン作業では特にこの点に気をつけましょう - 日本クレーン協会 〕、或いは機器の故障などによる漏電や自然災害である落雷などの要因によって人体に電流が流れ、傷害を受けることである。人体は電気抵抗が低く、特に水に濡れている場合は電流が流れやすいため危険性が高い。軽度の場合は一時的な痛みやしびれなどの症状で済むこともあるが、重度の場合は死亡(感電死)に至ることも多い。高圧又は特別高圧の電気施設などには電気設備に関する技術基準を定める省令第23条に危険表示等の安全対策をすべきことなどが定められており、罰則はないが通常JIS規格〔JIS Z 9104:2005 安全標識−一般的事項 並びに 附属書 1 (参考)JIS Z 8210 案内用図記号抜粋集、附属書 2 (参考)ISO 7010 図記号集〕に基づく標識が使用される。 感電は閉回路が形成された場合に起こる。1本の送電線だけに止まっている鳥は閉回路を作らないため感電しないが、例外として大型の鳥が複数の送電線に同時に接触すると感電が発生する。 ==危険性による分類== 感電の危険性は電圧、電流、周波数、通電経路によって異なる。 * 電圧としては、皮膚が乾燥している状態では数十Vでも感電しない場合もあるが、皮膚が発汗や水濡れに因って湿潤していたり、口鼻や生殖器など電気抵抗値が低く神経組織が豊富な部位に通電した場合は10V程度でも強い苦痛とショックを受ける危険性がある。このような電圧は商用電源の他、点火プラグやオルタネーターなどの自動車内電気回路、低い電源電圧から高電圧を生成する電子回路や、特殊用途に使われる高電圧の積層電池や圧電素子も発生源となりうる。高電圧では直接接触が無くても、空中放電により感電を引き起こすことがある。また、電源回路からの接続が切り離されていても、コンデンサに充電された電荷が原因となり感電することがある。商用電源の100~200Vの場合、短時間かつ小電流ならばショックのみで傷害を負わない場合もあるが、400V級の通電部から感電した場合はアーク放電を伴う事例が多く、短時間かつ比較的小電流の感電でも重篤な火傷を負う危険性が高い。高圧線の6600Vや数十万Vを超える事もある落雷では即死に至る危険性が極めて高く、即死を免れた場合でも後述の壊死による影響で長期の療養を経て結果的に死に至るか、手足欠損などの重篤な後遺障害を残すケースが多い。 * 電流としては、商用周波数で0.5mAが人体に感じる最小の電流と言われており、10mAを超える電流では筋肉の随意運動が不能となる。電流密度が高く通電部組織の発熱量が多い場合には、ジュール熱による火傷や組織壊死を生ずる場合もある。人体の器官のうち心臓は特に電流に敏感であり、100μA(0.1mA)を超える電流が心臓を通過すると心室細動、心停止を起こし死に至る危険性があるとされている。また、平均的体格の成人男性と比して、女性ではこの2/3程度、小児では1/2程度の電流値で同等なショック及び傷害を生じると言われている。 * 周波数としては1kHz以下、時に40-150Hz付近が最も有害とされ、直流や高周波(特に50,000Hz以上)は比較的影響が少ない。ただし放送局のアンテナなどでは、大電力の高周波により感電に至る場合がある。この場合死ぬ事は少ないが、失明や火傷をこうむることがある。 * 電流経路としては、感電元に触れて体内に電気が侵入した部位を入電部位、接地などにより地絡が成立し侵入した電気が体外へ出た部位を出電部位と呼ぶ。この入電部位と出電部位の間の経路に心臓が存在した場合に心室細動、心停止に至る危険性が高まる。その確率は心筋を通過した電流値と通電時間の積に比例する。経皮的に感電した場合は、手〜胸、胸〜背中に通電した場合が最も危険で、同一腕内の感電や左右の脚間の感電では、心室細動、心停止に至る確率が比較的に低い。 また、危険性は通電時間によっても異なる。低電流でも長時間の通電により感電することがある一方、高電圧の場合、無条件反射によって筋肉が瞬間的に収縮し、そのまま手などの感電部分が離れなくなることがある。一方、感電の衝撃で人体が跳ね飛ばされることによって、稀に大事故を免れる事例がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「感電」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Electric shock 」があります。 スポンサード リンク
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