|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 慣性 : [かんせい] (n) inertia ・ 上 : [じょう] (n,pref,suf) 1. first volume 2. superior quality 3. governmental 4. imperial 5. top 6. best 7. high class 8. going up 9. presenting 10. showing 1 1. aboard a ship or vehicle 12. from the standpoint of 13. as a matter of (fact) 13. superior ・ 上段 : [じょうだん] 【名詞】 1. dais 2. raised part of floor 3. place of honor 4. place of honour 5. upper tier (row, step, grade, column of print, berth) ・ 段 : [だん] 【名詞】 1. step 2. stair 3. flight of steps 4. grade 5. rank 6. level
慣性上段ロケット(: IUS, 元々は ''Interim Upper Stage''として知られていた)とは、二段構成の固体ロケットエンジンである。アメリカ空軍によって開発された。開発目的はタイタンIIIロケット、タイタン 34D、(後にタイタンIV)、またはスペースシャトルの貨物室から重くて大きなペイロードを打ち上げるためである。 == 開発 == 1969年から同74年にかけてスペースシャトル開発期を通じて、NASAは、米空軍が厭々ながらに行う援助を受けつつ、スペースシャトル上でも、しかし同時にタイタンIIIにも切り替えて使えるロケットの上部ステージを欲していた。これにより、タイタンIII型は、サターンV型ロケットの派生型であり1973年に一度だけスカイラブを打ち上げるために使われた以来の、合衆国軍用でもっとも強力な無人ロケットとなる予定だった。これは、万が一、スペースシャトルが開発途中の試験による長い長い遅延に陥ったときに使う保険として開発していた。しかし、NASAは、惑星探査ミッションにセントール上部段の別バージョンを使用することを検討していた。米空軍はトランステージというハイパーゴリック推進剤仕様の、ほとんどのタイタンIII型に使われた上段を使いたい、セントールは必要無いと思っていた。トランステージはセントールとは違い、シャトルのOMSやRCSと同じ燃料/酸化剤を使えた。 固体燃料のIUSはトランステージとセントールとの間を埋めるものとして作られたものだった。トランステージはNASAの大抵のペイロードの打ち上げに足りうるほどに強力では無く、ごく軽い衛星を軌道に乗せられる程の非力なもので力不足だった。それに対して、セントールは全ての軍事衛星や偵察衛星・電子諜報衛星を打ち上げる為に必要とされていなかった。つまりこれ一本で小型・軽量級から大型・重量級までの衛星を打ち上げるためには能力が有りすぎて、まさに”役不足”だったのである。IUSは、スペースシャトルかタイタン 34Dのどちらかを使って、2つのアメリカ国防総省もしくはアメリカ国家安全保障局の大型偵察衛星(DSP衛星)をソビエト連邦の衛星よりも上空を飛ぶふさわしい軌道に投入するのに、または単一のNASAの衛星(よく知られているものにTDRS等が有る)を静止軌道に投入するのに十分な能力を持っていた。 IUSの最初の打ち上げは1983年、スペースシャトルSTS-6ミッションのちょっと前、ケープカナベラル空軍基地からタイタン 34Dを使ってのものだった。ボーイングがIUSの主要な請負人だった。協力企業としてユナイテッド・テクノロジーズ社化学システム部門がIUSの固体ロケットモーターを製造した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「慣性上段ロケット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|