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慶長遣欧使節団 : ミニ英和和英辞書
慶長遣欧使節団[だん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [おさ]
 【名詞】 1. chief 2. head 
使節 : [しせつ]
 【名詞】 1. envoy 2. embassy 3. mission 4. delegate 
使節団 : [しせつだん]
 【名詞】 1. mission 2. delegation
: [せつ, ぶし]
  1. (n-suf) tune 2. tone 3. knot 4. knob 5. point
: [だん]
 【名詞】 1. body 2. group 3. party 4. company 5. troupe

慶長遣欧使節団 ( リダイレクト:慶長遣欧使節 ) : ウィキペディア日本語版
慶長遣欧使節[けいちょうけんおうしせつ]
慶長遣欧使節(けいちょうけんおうしせつ)とは慶長18年(1613年)に仙台藩伊達政宗フランシスコ会宣教師ルイス・ソテロを正使、支倉常長を副使として、スペイン国王フェリペ3世、およびローマ教皇パウルス5世のもとに派遣した使節である
== 背景と目的 ==
大航海時代ヨーロッパ勢力は、世界各地に植民地をつくっていた。植民地活動で先行していたのはカトリックのスペイン、ポルトガル〔カトリックのスペイン人やポルトガル人を、日本人は南蛮人と呼び、プロテスタントのイギリス人やオランダ人は紅毛人と呼んで区別していた。〕であり、太平洋地域に於いてスペインはフィリピンを植民地としてマニラ・ガレオンなどで多くの利益を上げ、ポルトガルはマカオを拠点にしていた。一方、植民地活動で遅れをとっていたプロテスタントイギリスオランダも、遅れを取り戻すべく積極的な活動をしており、徳川家康は、オランダの商船リーフデ号豊後国(現・大分県)に漂着したイギリス人ウィリアム・アダムス(三浦安針)を外交顧問としていた。
こうしたなか、慶長14年(1609年)に前フィリピン総督ドン・ロドリゴ上総国岩和田村(現御宿町)に漂着するという事件があり、慶長16年(1611年)には答礼使としてセバスティアン・ビスカイノがスペイン国王フェリペ3世の親書を携えて来日した。しかし家康は、スペイン側の要求であるカトリックの布教を許せば、それをてこにして植民地化されかねない、というアダムスの進言もあり、友好的な態度を取りながらも全面的な外交を開くことはしなかった。
このような状況のなか、伊達政宗は家康から許可を得て欧州へ使節を派遣することにした。慶長遣欧使節の主目的は仙台藩とスペインの通商交渉であったと言われる(スペインとの軍事同盟、さらにはそれを利用しての倒幕があったとする説もある〔大泉光一『支倉常長 慶長遣欧使節の悲劇』など。〕〔箕作元八「伊達政宗羅馬遣使の目的」『史学界』三の十一、明治34年(1901年)〕が、この説への反対意見もある〔小林清治『伊達政宗の研究』吉川弘文館、平成20年(2008年)、239頁〕〔松田(1987)〕)。一方、この使節はルイス・ソテロが自らの宣教師兼通訳と言う立場を利用して布教上の目的から企てたものであり、政宗らの権威がそれに利用されたに過ぎないとの主張もある〔。
ただし、使節団の最高責任者である正使が伊達家家臣の支倉常長である事実は重要である。
政宗は仙台領内において、セバスティアン・ビスカイノの協力によってガレオン船サン・フアン・バウティスタ号を建造した。この造船には、幕府から派遣された船大工も参加していた〔松田(1987)。政宗から幕府の船手奉行向井将監に宛てた、船大工派遣についての礼状が史料として残っている。〕。当時、フェリペ3世を国王とするスペイン帝国は、世界最大の植民地帝国であった。スペインは、ガレオン船の建造技術を国家の最高機密としており、造船技術を外国に漏洩した者を死刑に処していた。政宗はルイス・ソテロを外交使節の正使に、家臣・支倉常長を副使に任命し、ソテロや常長を中心とする一行180余人をヌエバ・エスパーニャ(現在のメキシコ)、スペインおよびローマへ派遣した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「慶長遣欧使節」の詳細全文を読む




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