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『戦争のはらわた』(原題: ''Cross of Iron'')は、1977年に制作されたイギリス・西ドイツ合作の戦争映画。サム・ペキンパー監督作品、上映時間133分。 原題の『Cross of Iron』は、ドイツ軍の鉄十字勲章のことである。 ペキンパー作品の特徴であるバイオレンス描写とスローモーション撮影は、観客はおろか映画制作者にも衝撃を与えた。日本公開時のキャッチコピーは「戦争は最高のバイオレンスだ」。 また、視点がドイツ軍側になっていることも、それまでの連合軍側視点中心の戦争映画と一線を画する。 == ストーリー == 第二次世界大戦の東部戦線、クリミア半島東隣のタマン半島でソビエト軍と対峙しているドイツ軍のクバン橋頭堡。そこに西部戦線のフランスから、シュトランスキー大尉が志願して着任してきた。プロイセン貴族であるシュトランスキーは名誉欲が強い男で、鉄十字勲章に執着していた。そんな彼は、上司であるブラント大佐や同僚のキーゼル大尉らの信任の厚い小隊長〔当時のドイツ軍では、中隊の将校は中隊長を含め2~3人であり、大半の小隊長は下士官であった。〕、シュタイナー軍曹とソ連軍少年兵捕虜の扱いや行方不明となった部下の捜索をめぐり対立し、うとましく思う。そのシュタイナーの直属上官となったシュトランスキーだが、鉄十字勲章を得るには有能なシュタイナーを味方につけた方が得策だと考え、ブラント大佐に推薦してシュタイナーを曹長に昇格させる。しかしシュトランスキーはソ連軍の攻勢に直面すると狼狽し、地下壕から出て防戦の指揮を執ることを拒む。塹壕での白兵戦でシュタイナーとも信頼し合っていた第2小隊長マイヤー少尉が戦死、シュタイナーも負傷して後方の病院へ送られるが、完治を待たずに復帰する。 再びソ連軍の大攻勢が開始されると、シュタイナーの小隊はT-34へ対戦車地雷を用いた肉薄攻撃を敢行するなど奮戦するが、ドイツ軍は敗退。シュタイナー隊は殿軍となるが本隊とはぐれてしまう。形勢不利と見たシュトランスキーは策を弄して人事に働きかけ、一週間後には安全なパリへ異動できるよう内定をとりつける。ソビエト軍後方へ取り残され、味方から孤立したシュタイナー小隊は、敵の女性兵士部隊に遭遇して地図とソビエト軍の軍服を入手するなどしながら哨戒線を突破、味方部隊への復帰を図る。ようやく最前線へ到着したシュタイナー隊は敵味方識別の合言葉”境界線”と唱え、敵対の意思がないことを示しながら進む。しかし弱みを握られてシュトランスキーの指示を受けた副官トリービヒ少尉が発砲を命令、味方前面の障害物まで達していたシュタイナーたちは機関銃(MG42)で掃射され、次々に殺されてしまう。目の前で部下を殺されたシュタイナーは、トリービヒに迫るとPPSh-41で射殺。生き残った2人の部下に別れを告げると、シュトランスキーへの"借りを返し"に向う。 再開されたソビエト軍の大攻勢の中、戦後ドイツの復興を託してキーゼル大尉を脱出させたブラント大佐は、自らMP40を携えて潰走する歩兵を押し留め、防戦の先頭に立つ。逃げ支度をしているシュトランスキーの前に現れたシュタイナーはトリービヒ少尉の死を伝えるが、シュトランスキーは意に介さず、逆に部下を置き去りにしたシュタイナーをなじる。シュタイナーは「あんたが俺の小隊だ」と告げ、シュトランスキーを撃つことなく銃を与え、混戦の中に二人で飛び出して行く。MP40の弾倉再装填法が分からずにあわてふためくシュトランスキーを見て哄笑するシュタイナー。 「諸君、あの男の敗北を喜ぶな。世界は立ち上がり奴を阻止した。だが奴を生んだメス犬がまた発情している」ベルトルト・ブレヒト 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「戦争のはらわた」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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