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(n) fighter (aircraft) =========================== ・ 戦 : [いくさ] 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight ・ 戦闘 : [せんとう] 1. (n,vs) battle 2. fight 3. combat ・ 戦闘機 : [せんとうき] (n) fighter (aircraft) ・ 機 : [き, はた] (n) loom
戦闘機(せんとうき)とは、敵対する航空機との空対空戦闘を主任務とし、空対空ミサイルと航空機関砲を基本兵器とした軍用機である。対地攻撃や対艦攻撃、爆撃などの任務を行う場合もある。これに対し地上や洋上の目標の攻撃を主任務とするのが攻撃機である〔青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』イカロス出版12頁〕。 フランス空軍のローラン・ギャロスが1915年モラーヌ・ソルニエ Lの中心線に固定銃を装備したことで思想が生まれ、ドイツによるフォッカー アインデッカーの量産によって、固定銃を装備して敵の航空機を撃墜する機体として登場した。〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社46頁〕時代が進むにつれて技術の発達、戦訓により戦闘機の任務は多様化し、技術的、思想的にも違いが生まれていった。また、高い運動性を持つため、特殊飛行の公演にも利用される。 世界で最も生産された戦闘機はドイツのメッサーシュミットBf109の約35,000機。ジェット機最多はソビエト連邦のMiG-15の約15,000機(超音速機ではMiG-21の約10,000機)。日本最多生産機は零式艦上戦闘機の約10,000機〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社38頁〕。 英語では「Fighter」だが、1948年以前のアメリカ陸軍航空軍では正式(制式)には「Pursuit(追撃機)」と呼ばれていた〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社14頁〕。戦闘機の命名方法については軍用機の命名規則を参照。また、兵器を搭載できる航空機全般を指して戦闘機と呼ぶ場合がある〔青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』イカロス出版12頁〕が、その意味での戦闘機は軍用機を参照。 == 種類分類 == ; 外形区別 *単発機 : 搭載エンジンが1つのもの。そのため、レシプロ機はプロペラが1つ、ジェット機はノズルが1つとなる〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社10-11頁〕。 *双発機 : 搭載エンジンが2つのもの。そのため、レシプロ機はプロペラが2つ、ジェット機はノズルが2つとなる〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社10-11頁〕。 ; 任務区別 * 制空戦闘機 : 空戦によって戦闘空域を制圧する任務。格闘性能を重要とする〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社10-11頁〕。F-22は制空戦闘機よりさらに強調された航空支配戦闘機と呼ばれ、航空脅威だけでなく地上脅威にも支配力を及ぼす戦闘機〔青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』11頁〕。 * 要撃機(迎撃戦闘機、要撃戦闘機、局地戦闘機、防空戦闘機) : 基地や艦隊の上空の防御を担当する。上昇力、速度を必要とする。地上警戒システムとのリンクも重要〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社10-11頁〕。制空戦闘機との区別がなくなり投入任務によって呼び名が変わる〔青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』11頁〕。 * 護衛戦闘機 : 爆撃機の護衛任務〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社10-11頁〕。 * 戦闘爆撃機、戦闘攻撃機、長距離侵攻戦闘機、(支援戦闘機) : 爆弾などを搭載し対地攻撃を行う。武装搭載量が多い〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社10-11頁〕。戦闘機用の兵装と攻撃機用の兵装の双方を搭載できまた状況に応じて戦闘機としても攻撃機としても活動できるのが戦闘攻撃機。戦闘機に爆弾などを搭載することはできるが、対地攻撃用システムは積んでおらず、精度は低いものになるので戦闘攻撃機とは言わない(爆装)。戦闘機としても攻撃機としても能力を兼ね備えた多用途機である。戦闘機と爆撃機の能力を兼ね備えた機体が戦闘爆撃機。攻撃機の搭載量が高まった面から見れば戦闘爆撃機と戦闘攻撃機は同じである。〔青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』12頁〕。支援戦闘機は、航空自衛隊での攻撃機の名称で、任務は対艦攻撃、対地攻撃、近接航空支援と広く、状況に応じて航空脅威の対処にも使用される〔青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』イカロス出版13頁〕。 *多任務戦闘機(マルチロール機、マルチロールファイター) : 1機種で任務に応じて搭載兵装や装備品を変更することで制空戦闘、各種攻撃任務、偵察などの任務に投入できる戦闘機〔青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』イカロス出版13頁〕。 *戦術戦闘機 : ;性能による分類 :(明確な区分はなく、相対的な区別である〔碇義朗『戦闘機入門』光人社NF文庫240-247頁〕。) *軽戦闘機 :比較的格闘性能が高い。格闘戦が得意〔碇義朗『戦闘機入門』光人社NF文庫240-243頁〕。運動性が主で敵との空戦が主目的〔戦史叢書95海軍航空概史128頁〕。 *重戦闘機 :比較的速度が高い。一撃離脱が得意〔碇義朗『戦闘機入門』光人社NF文庫240-243頁〕。速力、上昇力が主で敵爆撃機などの要撃が主任務〔戦史叢書95海軍航空概史128頁〕。 ; 運用する場所による分類 * 陸上戦闘機 : 陸上基地で運用する戦闘機。 * 水上戦闘機 : 水上を離着陸する戦闘機。 * 艦上戦闘機 : 空母に搭載する戦闘機。 ; ジェット戦闘機の分類 * 第1世代 : 亜音速のジェット戦闘機。朝鮮戦争で初のジェット機同士の空戦を経験した〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社44頁〕。 * 第2世代(1950年代) : 超音速のジェット戦闘機〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社44頁〕。 * 第3世代(1960年代) : ミサイル装備を重視して格闘性能を軽視した機銃を持たないジェット戦闘機。ベトナム戦争の空戦で接近戦が頻発し、格闘性能や機銃の大切さを知り誤りに気づくことになった〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社44頁〕。 * 第4世代(1970年代) : 東西で作られた格闘性能を重視したジェット戦闘機。大推進力で機敏な機動飛行が可能になった〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社44頁〕。 * 第4.5世代 : 高い機動力を持ち攻撃任務を行うジェット戦闘機〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社44頁〕。 * 第5世代 : ステルス性を持つ先制攻撃を目的にしたジェット戦闘機〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社44頁〕。 ;使用する天候による分類 :第2次世界大戦で夜間戦闘機が登場し、それ以外を昼間戦闘機と区別することもあったが、レーダー計器の発達で全天候戦闘機が登場して定着し、それらの名前も廃れていった〔河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社10-11頁〕。 *昼間戦闘機 *夜間戦闘機 *全天候戦闘機 :夜間でも悪天候でも変わらない能力を発揮できる戦闘機。ジェット機の進化が進みほとんどが全天候戦闘機である。最大の特徴は高性能レーダーとレーダー誘導の空対空ミサイルを装備していることである〔青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』イカロス出版11-12頁〕。 *制限天候戦闘機 :簡単な火器管制装置と赤外線誘導ミサイルだけを装備する戦闘機を制限天候戦闘機をいう〔青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』12頁〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「戦闘機」の詳細全文を読む
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