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打敷 : ウィキペディア日本語版
打敷[うちしき]
打敷(うちしき)とは、仏教寺院や仏壇に置かれる卓〔「上卓」や「前卓」など。〕 の天板〔下須板・下水板(げすいた)とも。〕 の下にはさむ敷物。荘厳具の一種。
元々は、釈尊の座る高座の上に敷かれていたもので、後に仏像の前の卓の上に敷かれるようになったのが起源とされる。打敷の「打」には「張る」という意味があり、卓上に張り敷くことを意味する。内敷とも書き、打布内布ともいう。
安価なものは、人絹製・機械刺繍のものから、高価なものは、正絹製・手刺繍のものがあり、西陣織など伝統工芸品となると非常に高価。〔素材・製法により、価格は1,000~数百万円まで幅広い。〕
打敷の寸法は、仏壇の大きさで「卓」の大きさが概ね決まり、打敷もそれに対応する。共にで表示される〔名古屋寸法と京寸法がある。〕。
== 使用方法 ==

* 平時は、打敷を掛ける事はしない。法要彼岸お盆正月、祥月命日などの仏事の際に、卓に掛け荘厳する。
 * 中陰中は、白無地の打敷〔「忌中打敷」とも。〕 を用いる。あらかじめ、この打敷を用意しておくことが望ましい。用意できなかった場合は、通常の打敷を裏返して白い面を表にして代用〔難点として、冬用では縁に表の生地の色が見えてしまい、夏用では表の刺繍が透けてしまう。〕 することも多い。
* 季節により冬用と夏用とに、使い分けるのが望ましい。
 * 9月中旬(彼岸入り)から5月ごろまで、冬用を用いる。
 * 6月から9月上旬(彼岸入りの前)までは、夏用(の打敷)を用いるのが望ましい。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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