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ヴィクトリア・ピーク()、あるいは太平山(広東語:taai3 ping4 saan1, )は、香港の観光地となっている山で、夜景の名所として知られる。香港では単に「ザ・ピーク」(、広東語:山頂)とも呼ばれる。マウント・オースティン ()、あるいは扯旗山とも称される。香港島の西部に位置し、標高は552メートル。「香港島」の最高峰であるが「香港」の最高峰ではない(新界の大帽山が957メートルで最高峰)。 ヴィクトリア・ピークの実際の山頂は通信施設などに占められており一般人は入ることができない。しかしその周囲の山並みにある公園や高級住宅地などが、普通「ザ・ピーク」として知られる部分である。山上からは香港島や九龍の超高層ビル群やヴィクトリア・ハーバー、周囲の島々などが一望のもとに見渡せる。 == 名称と範囲 == イギリス人は、中国人が太平山と呼んでいた山の頂上に、ヴィクトリア女王の名にちなんでヴィクトリア・ピークと名付けた。ヴィクトリア・ピークあるいは太平山には多数の別名があるが、その名が示す地理的範囲には違いもある。 かつて太平山とは、龍虎山より東、薄扶林より北、馬己仙峡より西の一帯の山塊全体を指していた。上環には太平山街という通りがあるように、山頂だけでなく山麓も太平山と呼ばれていた。後に山麓部分は分割され中環および上環となり、香港の中心市街地へと発展した。中環・上環より高い中腹は半山区と呼ばれる高級住宅地となった。それより高い部分は山頂(ヴィクトリア・ピーク、ザ・ピーク)と呼ばれ、最初は富裕な西洋人と外国政府関係者だけの別荘地に、後には観光地となり現在に至っている。 普通ヴィクトリア・ピーク(広東語で「山頂」、あるいは「太平山頂」)と呼ばれるのは実際の太平山の頂上ではなく、ピークトラムの山頂駅とその一帯のことである。山頂駅は爐峰峡(Victoria Gap, ヴィクトリア・ギャップ)という場所にあり、実際の山頂より下にあたる。 「太平山頂」はさらに多くの峰に分かれている。主な峰には最高峰で通信施設や山頂公園のある扯旗山(Victoria Peak)、その東方の歌賦山(Mount Gough)、奇力山(Mount Kellett)、観龍角などがある。爐峰峡は扯旗山と歌賦山の間に位置する鞍部である。 扯旗山には旗を掲げた山という意味があるが、その由来には諸説ある。 # 清朝時代の海賊、張保(張保仔)が香港島を拠点にしていた時期、この峰を見張り台に使っており、島の周囲を通る船に旗を振って信号を送っていたという説 # 1842年に香港島がイギリスの統治下に置かれた際、英国人が主権を示すために山頂にイギリスの国旗を掲げたという説〔張志義,《圖說香江歲月》,一點文化,2003年版,頁10〕 # イギリス統治初期は馬己仙峡に展望台があり、ヴィクトリア・ハーバーに船が入るたびに山頂から手旗信号を送っていたという説〔梁炳華,《香港中西區風物志》,中西區臨時區議會,1998年版,頁46〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴィクトリア・ピーク」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Victoria Peak 」があります。 スポンサード リンク
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