|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 抑 : [そもそも] 1. (adv,conj,n) (uk) in the first place 2. to begin with ・ 技 : [わざ] 【名詞】 1. art 2. technique
抑込技(おさえこみえわざ)とは、柔道において関節技、絞め技とともに寝技の一分野をなす。レスリングの抑込技に関しては、ピンフォールを参照の事。 == 概要 == 柔道での抑込技は、基本的に相手を立ち技で崩して寝技の展開に持ち込んだ際に、相手の背中及び両肩(または一方の肩)を畳に着けた状態から袈裟または四方の形で制御して、一定時間抑え込むことを言う。2014年からの国際ルールでは裏の体勢で制御することも認められることになった。高専柔道で認められているいきなり寝技に引き込む行為は禁止されている〔国際柔道連盟試合審判規定(2014-2016) > 抑え込まれた者が仰向けの状態から脱してうつ伏せになった場合、又は抑え込みをしている者の片足を自らの両足で絡めるとその時点で「解けた」となり、抑え込みは無効となる。寝技の攻防で相手が亀の状態になったので深追いせずに動きが止まった場合や、絡まれた足がとけそうになく膠着状態となってこれ以上の進展が望めないと審判が見なした場合などはすかさず「待て」がかかるので、競技柔道においては素早く抑え込みに入ることが要求される。 また、寝技の攻防の際には単に上からの攻めだけでなく、下になった状態から相手と体を入れ替えて逆に抑え込んだり、特定の抑込技で抑え切るだけではなく、例えば上四方固から横四方固といった別の抑込技への連絡変化や、関節技や絞め技狙いの状態から抑込技への移行などもよく見られる。 講道館ルール及び1997年までの国際ルールでは30秒抑え込むと一本、25秒以上で技有り、20秒以上で有効、10秒以上で効果(国際ルールのみ)となるが、現在の国際ルールでは25秒で一本、20秒以上で技有り、15秒以上で有効となる。なお、試合終了間際に抑えこみとなった場合は、試合時間が終了しても抑え込みは継続される。さらに、場外際での抑え込みになった際は、どちらかの競技者の身体の一部が試合場内に留まっている限り抑え込みは継続される。 近年IJF内部では20秒で抑え込み一本になるよう画策する動きがあったものの、IJF指名理事の上村春樹が会長のマリウス・ビゼールに強硬な反対姿勢を示したことにより、取り止めとなった〔「上村春樹・全柔連専務理事に聞く」近代柔道 ベースボールマガジン社、2008年12月号、42-43頁〕。 しかしながら、2013年2月のグランドスラム・パリから8月のリオデジャネイロ世界選手権までの期間、20秒抑え込むと一本、15秒で技あり、10秒で有効と従来よりそれぞれ抑え込み時間が5秒ずつ短縮され、また、一旦場内で抑え込みに入ったら両者の身体が場外に出ても抑え込みが継続されるルール改正案が試験導入されると、2014年からは正式導入が決定された〔〕〔。 抑込技は寝技の中では関節技などに較べると日本の選手が比較的得意にしている分野である。とりわけ女子代表選手は特に誰がと言うわけではなく、総じて抑込技に長けている〔「女子柔道の歴史と課題」 山口香 日本武道館、214頁、384項 ISBN 4583104596〕。 Ippon.TVでは大会の度に、実況のみならずゲスト解説で呼ばれる各国の選手も日本の女子選手の寝技(とりわけ抑込技)の巧さに関して盛んに言及している。但し、女子の抑込技の巧さは今に始まったことではなく、1980年代後半から抑込技を非常に得意としていた。とりわけ、横四方固での一本が際立って多い〔「技術特性」『女子柔道論』 創文企画、40-51項 ISBN 978-4921164409〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「抑込技」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|