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抗コリン作用(こうコリンさよう)とは、アセチルコリンがアセチルコリン受容体に結合するのを阻害する作用のことである。胃腸薬などの抗コリン薬の主な作用である。便秘、口の渇き、胃部不快感等といった神経症状の副作用は代表的な症状の例である。認知機能の低下も生じうる。 抗コリン作用を持つ他の薬剤には、コリン作動性の抗パーキンソン病薬やベンゾジアゼピン、一部の抗精神病薬や抗うつ薬や、また第一世代抗ヒスタミン薬を含有する総合感冒薬、鼻炎薬などがある。抗コリン薬を除いた、このような他の薬剤においては、本来必要ではない抗コリン作用が生じないように改良されている場合も多い。 抗コリン作用は、緑内障、前立腺肥大症、喘息に対しては悪化させる可能性があるため、医薬品添付文書にて禁忌や使用上の注意が記載されている。 ==機序== 脳神経には、神経細胞同士のシナプスと呼ばれる継ぎ目があり、前部・後部に分かれており、前部から放出された神経伝達物質を後部が受容することで、情報が伝わる仕組みになっている。この際、シナプス前部から放出された神経伝達物質が後部に受容されることなくシナプスの間隙に残った場合、シナプス前部が再取り込みを行う。 神経伝達物質の一つであるアセチルコリンがシナプス後部の受容体と結合することを阻害してしまう作用。この作用を一般に抗コリン作用という。アセチルコリン受容体には、ムスカリン受容体とニコチン受容体が存在する。 古い抗ヒスタミン薬は、ヒスタミン受容体にヒスタミンが結合することを阻害することで、アレルギー症状を軽減している。しかし、同時にヒスタミン受容体以外に作用し、抗コリン作用も生じてしまう。その結果、抗コリン作用による、便秘や口の渇き、眠気などの副作用が生じる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「抗コリン作用」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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