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折り畳み翼(おりたたみよく、folding wing)は、駐機時の占有空間の減少を意図して航空機の設計に採り入れられている機構である。甲板の面積が限られている航空母艦から運用される海軍の航空機には広く採用されている。 == 概要 == 折り畳み翼機構は、折り畳まれた主翼が通常は胴体の上側に跳ね上げられることにより機体が占有する床面積を減少させることで限られた大きさのハンガー内で航空機が占める空間をより少ないものとしている。航空母艦内のハンガーデッキでは垂直方向の空間にも制限があり、これに収容するためにスーパーマリン シーファイアやフェアリー ガネットといった機体では更にヒンジを設けて翼端部を下方へ折り畳む方式を採り、その一方でロッキード S-3 ヴァイキングの様に垂直尾翼に折り畳み機構を持つ機体もある。 世界初の飛行機製造業者であるショート・ブラザーズ社は、艦載機(ショート フォールダー)用に折り畳み翼機構を開発して特許をとり〔Patents secured by Short Brothers including patents nos. 1792/13, 15727/13 and 28610/13, 5290/14, 20537/14 and 9276/15, see Barnes and James, pp. 92, 110〕、この特許は1913年に認められた。この機の主翼はヒンジによって胴体に沿うように水平方向に折り畳まれ〔''Flight'' 1956 〕、通常は胴体後部から張り出さないようにラッチで固定された。 1930年代の後半に単葉機が複葉機に取って代わると実質的に艦上任務の固定翼機の全てが折り畳み翼を装備するようになった。例外として知られているのはダグラス SBD ドーントレス、ブリュースター F2A バッファローやダグラス A4D/A-4 スカイホーク(全ての海軍型)、BAe シーハリアーといった機体で、これらは全て比較的小型に設計されていた。 折り畳み翼は固定翼と比べて重量が嵩むことや電気系統、燃料系統、空力形状、構造システムといったものが複雑になるという難点がある。 海軍が使用する多くのヘリコプターは艦上での収容空間を減らすためにローターブレードを胴体上に沿って折り畳める機構を持っている。 陸上機として設計された機体では折り畳み翼は稀であるが、整備ハンガー内に収容するには全高や翼幅が嵩む機体では採用されている。ボーイング B-50 スーパーフォートレス、サーブ 37 ビゲン、ボーイング377といった機体ではハンガー内に収容できるように全高を低めるために垂直尾翼が折り畳めるようになっていた。ボーイング777双発ワイドボディ機では制限のある空港向けに翼端の折り畳み機構を持つ型が提案され、ドバイ航空ショーで発表されると中東の航空会社3社が発注し、ボーイング社とエアバス社からの約600機の購入予定を表明した。新しい777Xは、アブ・ダビを拠点とするエティハド航空、ドバイを拠点とするエミレーツ航空とカタール航空からのみで発表時の注文と購入予定が224機というワイドボディ機としては新記録となる注文数となった〔Boeing Sees Record Orders for Its Slick Folding-Wing Airliner 〕。2つ型のボーイング777Xは、初期の777で計画されたものよりも短く簡単な機構の折り畳み式翼端を持ち、これは飛行中には翼幅が7 m長くなるが、777-300型と同サイズの空港ゲートに適応できる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「折り畳み翼」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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