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『拐帯行』(かいたいこう)は、松本清張の短編小説。『日本』1958年2月号に掲載、1959年2月に短編集『危険な斜面』収録の1編として、東京創元社より刊行された。 1959年・1988年にテレビドラマ化されている。 == あらすじ == 会社の金を持ち出した森村隆志は、西池久美子と博多行きの特急「さちかぜ」に乗り、一路九州へと向かった。死に場所を求めての旅だった。これまで惨めな境遇で生きてきた隆志と久美子は、生きていても仕方がない、死ぬよりほかに途が無いように思えた。が、せめて、死ぬ直前に一度贅沢をしてみたかった。どうせ死ぬのだから、恐れるものは何もない。 列車は熱海駅に到着した。斜め向こうの席に、中年の紳士と妻らしい人が座った。夫は落ち着いてパイプをくわえ、妻はおだやかな上品さを湛えていた。その夫婦は、生活も十分安定して幸福そうに見えた。羨ましいほどの落ち着きぶりであった。しばらく眼を惹かれていた隆志は、一瞬、久美子とのあいだに、妙な距離を感じた。なぜかわからないが、向かいの夫婦に影響されたような気がした。闇の中にいるような隆志の気持ちが、少しずつ、変わり始める…。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「拐帯行」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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