双対基底の概念は、体のトレースを用いることで有限次拡大 ''L'……"> 拡大体における双対基底 について
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拡大体における双対基底 : ミニ英和和英辞書
拡大体における双対基底[かくだいたいにおけるそうついきてい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

拡大 : [かくだい]
  1. (n,vs) magnification 2. enlargement 
大体 : [だいたい]
  1. (n-adv,n-t) general 2. substantially 3. outline 4. main point 
: [そう, ふた]
 【名詞】 1. pair 2. set 
双対 : [そうたい, そうつい]
 (n) (gen) (math) reciprocity
: [つい]
 【名詞】 1. pair 2. couple 3. set 
: [き, もとい]
 【名詞】 1. basis 
基底 : [きてい]
 【名詞】 1. base 2. ground
: [そこ, てい]
 【名詞】 1. bottom 2. sole 

拡大体における双対基底 : ウィキペディア日本語版
拡大体における双対基底[かくだいたいにおけるそうついきてい]

数学線型代数学における双対基底の概念は、体のトレースを用いることで有限次拡大 ''L''/''K'' へと応用することが出来る。ただし、その体のトレースによる Tr''L''/''K''(''xy'') が、''K'' 上の非退化二次形式を与えることが必要となる。これはその拡大体が分離拡大である時に満たされる。したがって、''K'' が完全体のとき、とくに ''K'' が有限体や標数ゼロである時に、自動的に満たされる。
双対基底(dual basis)は多項式基底正規基底のような。むしろそれは、計算のための第二の基底を用いる方法を提供する概念である。
''L''/''K'' を有限次分離拡大とする。
:B_1 = \
を ''L'' の ''K''-基底とすると、
:\operatorname_(\alpha_i \gamma_j) = \begin 0 & (i \neq j) \\ 1 & (i = j) \end
を満たす基底
:B_2 = \
が存在する。これをトレース Tr''L''/''K'' に関する ''B''1 の双対基底と言う。
''L'' を有限体 GF(''q''''m'')、''K'' をGF(''q'') とすると、体の拡大 ''L''/''K'' の元のトレースは、
:\operatorname_(\beta ) = \sum_ \!\!\! \beta^\sigma = \sum_^ \beta^
と計算される。
''L'' = ''K'' (α) を分離拡大とし、''f'' をαの最小多項式、
:\frac=b_0+b_1X+\dotsb+b_X^
とする。このとき 1, α, ..., α''n''−1 と双対な基底は
:\frac,\dots,\frac
である。
双対基底を用いることは、基底の変換公式を用いて陽に基底を変換するよりも、異なる基底を用いる手法を簡単に結びつける方法を提供する。さらに、双対基底をもつならば、元の基底のある元から双対基底への変換は、乗法的単位元(通常は 1)の乗算によって達成される。
==参考文献==

*Neukirch, J., 『代数的整数論』、足立恒雄 監修、梅垣敦紀 訳、丸善出版、ISBN 978-4-621-06287-6。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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