|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 拳 : [こぶし] 【名詞】 1. fist ・ 拳銃 : [けんじゅう] (n) pistol ・ 銃 : [じゅう, つつ] 【名詞】 1. gun (barrel) ・ 俺 : [おれ] 【名詞】 1. I (ego) (boastful first-person pronoun) ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
『拳銃は俺のパスポート』(コルトはおれのパスポート)は野村孝監督、宍戸錠主演の1967年公開の日本映画。 == 概要 == 藤原審爾の小説「逃亡者」が一応の原作とされているが、実際には大幅に改変・脚色されている。1959年に原題のまま最初に日活で映画化されたバージョン(古川卓巳監督、長門裕之主演)は箱根が舞台で、設定についてはウィリアム・ワイラー監督のアメリカ映画「必死の逃亡者」(1955年)の影響が強い作品であった。 本作は形の上ではそのリメイク版とされるが、本作が初脚本デビューとなった新進の永原秀一のカラーが強く出て、1960年代中期のモデルガン・ブームや、西部劇映画の影響を強く受けつつ、メロドラマも得意であった野村監督ならではの抒情性(更には助監督として撮影チームのB班を率いた長谷部安春の演出部分の影響)を伴った、独特のハードボイルド調に仕立てられている。登場する犯罪組織も、「ヤクザ」というよりは「劇画的なギャング」としてのキャラクターづけがなされており、伊部春美のテーマ曲も、マカロニ・ウエスタンの音楽で活躍したエンニオ・モリコーネの影響を強く示している。 「拳銃」と書いて「コルト」と読ませたのは、昭和30年代の日活アクション映画で宍戸錠がしばしば演じた典型的なライバルキャラクター「エースのジョー」や、小林旭が演じたヒーローなどに「日活コルト」と通称される劇用モデルガンのコルトが多用されたことを反映したものであるが、宍戸はそれらのかつての出演作のようなコミカルな演技や軽口を抑え、本作では無駄口をきかず、笑いも見せないストイックな役柄に徹している。 小池朝雄が裏で糸を引く悪辣な顔役として冷酷かつ強欲なキャラクターを関西弁で怪演したほか、冒頭では時代劇の大御所俳優である嵐寛寿郎を重鎮役ながら台詞なしの役柄に充て、その他の脇役にも、ドライブインの女将に喜劇畑のベテラン女優で「女エノケン」と呼ばれた武智豊子を、また戦前のエノケン劇団でも活躍した個性派コメディアン・中村是好をマンション管理人に起用するなどして、短いシークエンスながら忘れがたい演技を描写するなど、キャスティングの見所も多い。 脚本執筆4日、撮影20日ほどの短期間で早撮りされたというB級プログラムピクチャーながら、全編に硬質なハードボイルド・タッチが貫かれ、モノクローム画面の緊張感や、アクション、ディテールの緻密な描写などにも独特の魅力を備えた作品で、後年カルトな傑作として評価が高まった。主演の宍戸錠は、膨大な出演作の中でも特に本作を「もっとも好きな出演作品」と語っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「拳銃は俺のパスポート」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|