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振戦せん妄(しんせんせんもう、英語圏でも一般的にDelirium tremensと呼ばれ、これはラテン語で「震える錯乱」の意味である。またDT、''the horrors''、''the shakes.''とも。)は、通常はアルコールからの離脱によって引き起こされるせん妄の急性発作である。文献への記載は、1813年が初である。鎮静催眠剤からの離脱は、アルコールの離脱と本質的に同じものが生じうる。 ベンゾジアゼピン系薬は、振戦せん妄(DT)に対する治療法の選択肢である。共にGABAA受容体に作用するためである。 アルコール以外には、ベンゾジアゼピン系やバルビツール酸系のような鎮静催眠剤からの離脱も適切に管理されなかった場合に発作や振戦せん妄、死亡を引き起こしうる。カフェインやコカインのような鎮静催眠薬以外の薬物からの離脱は、医療的に複雑な事態には至らず致死的ではない。 アルコールにおける身体依存に起因する離脱反応は、最も危険で致死的になりうる。通常は、震え、動悸、発汗のような身体的な影響につながり、一部ではけいれんを引き起こし治療が伴わなければ死亡しうる。 アルコールが原因となる場合、アルコール依存症の既往歴を有する患者にのみ生じる。ベンゾジアゼピン系が原因の同様の症状の発生は、長期間にわたって摂取されていた場合に限らない。 アメリカ合衆国において、アルコール依存症者の50~60%未満に、アルコール摂取をやめた場合に何らかの明白な離脱症状が発症する可能性があり、5%の急性のがDTに進行する〔。 アヘンのようなオピエート依存症に伴う離脱症状とは異なり、DT(および一般的にアルコール離脱)は致命的となる可能性がある。死亡率は、集中治療と高度な薬物治療が実現する以前は35%と高かった;医学の時代である現代では、死亡率は5%から15%の範囲である。〔 似たようなや幻覚は、も原因となる。 ==症状== 振戦せん妄の主な症状は、悪夢、興奮、広範な混乱、見当識障害、視覚や〔 〕聴覚の幻覚、発熱、発汗や、ほかの自律神経系の活動亢進の兆候(頻脈や高血圧)である。これらの症状は突然出現する可能性があるが、大量飲酒の停止から2~3日後に発症し、4~5日目に最高の激しさとなる。また、これらの「症状は夜間に特徴的に悪化する〔Gelder et al, 2005 p188 Psychiatry 3rd Ed. oxford:New York.〕」。DTは、一般的にアルコール離脱における最も重篤な症状とみなされており、最後の飲酒の後、3~10日後に生じる〔。ほかの一般的な症状には、虫、蛇、ネズミが見えるといった激しい知覚の混乱が含まれる。これらは、環境に結びついた幻覚あるいは錯覚である可能性がある。例えば壁紙のパターンや周辺視野において、虫に形態が似ていることから患者が誤って知覚したり、患者に何かが這う感覚のような触覚的幻覚—として知られる—に関連付けられている。振戦せん妄は、通常、「切迫する破滅」のきわめて強烈な感情を含む。激しい不安や切迫した死の感情はDTの症状である。 DTは時に、深刻な抑制できない手足の振戦(震え)や不安やパニック発作、妄想のような二次症状に結びつく。混乱は、患者が簡単な文を構成することや、簡単な論理的な推測をすることが困難であるとか、観察者にとってしばしば目につきやすいものである。多くの症例で、酔いがさめているにもかかわらず、の傾向が増しているために、まれに順番を無視して話す。 DTは、アルコール幻覚症とは明確に区別されるべきで、後者は入院したアルコール依存症患者の約20%に生じ、死亡率は大きくない。対象的に、DTはアルコール依存症者の5~10%に生じ、治療が伴えば最大15%の死亡率、未治療で最大は35%である〔。DTは、感覚の変化の存在によって特徴づけられる;それは、現実の世界のいかなる認識もない完全な幻覚である。DTは、極度の自律神経系の活動過剰(早い脈拍、高い血圧、呼吸の頻度の増加)と、35~60%の患者が発熱する。一部の患者は発作に襲われる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「振戦せん妄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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