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振鷺亭 : ウィキペディア日本語版
振鷺亭[しんろてい]
振鷺亭(しんろてい、生年不明 - 文政2年〈1819年〉)とは、江戸時代戯作者
== 来歴 ==
本名は猪狩貞居(いかりていきょ)、通称は与兵衛もしくは彦左衛門。別号を浜町亭、関東米、丁子匂人などと称した。江戸久松町(本船町とも)の家主の家に生まれて家督を継いだが、寛政元年(1789年)より戯作を書き始め、以後洒落本滑稽本合巻など多くの作を世に出した。それら著作の挿絵の下絵も多く自身で描いたとされており、安永6年(1777年)ごろに鳥居清長の門下に入っていたという。
寛政3年刊行の咄本『振鷺亭噺日記』1冊、寛政6年刊行の読本『いろは酔故伝』1冊、寛政8年の洒落本『翁曾我』1冊、『見通三世相』1冊、寛政11年の『意妓の口』1冊などが知られ、山東京伝曲亭馬琴と並べられるなど高い評価を得ていた〔序説 : 振鷺亭『寒温奇談一二草』の方法 槙山雅之、東北大学、国際文化研究科論集 5, 148-142, 1997-12-20〕。また俳諧にも才を見せ、三代目松露庵烏明について俳諧を学び、「振鷺」の名で句を詠んでいる。
しかし享和元年(1801年)からいったん戯作の執筆を中断し、文化2年(1805年)頃に活動を再開している。この中断についてはあまりに戯作に熱中したことにより、親類たちからそれを咎められ、家主の職を辞し家も追われたからではないかという。その後浅草に住み戯作の執筆を続けていたが、文化7年(1810年)のころには川崎大師河原へと移住し、そこで手習いの師匠をして暮らした。文化13年(1816年)刊行の往来物『実語教童子教証註』1冊は、そうした関係で上梓されたともいわれる。その最期は弟子に宴席に呼ばれた帰り、酔って入水したという。
なお、為永春水が「二代目振鷺亭主人」の名で合巻『十種香萩白露』に序文を寄せており、また滑稽本『滑稽鄙談息子気質』の序文にも「振鷺亭主人」と署名し、その下に振鷺亭のものと似た形の落款を使っていることから、師弟関係にあったとされているが、春水が振鷺亭といつ、どのようないきさつで師弟関係を持つに至ったのかについては明らかではない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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