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スリ()とは、他人の懐などから金品などを気づかれないようにかすめとる行為、またそれを行う者のこと。 行為には「掏摸」、行う者には「掏児」の字を当て、読みはどちらも「スリ」。別称として「巾着切り」(きんちゃくきり)、また京阪神地方では「チボ」などがある。 == 概説 == 人混みを利用した犯罪であり、縁日、繁華街、観光地、市場 等々で行われる。指先の器用さが必要とされる。公共交通機関の乗物で混雑の中でスリを専門に行う者を「箱師(はこし)」、それ以外の繁華街の混雑の中でスリを専門に行う者を「平場師(ひらばし)」と呼ぶ。また、新米のスリは物を取ったらすぐに駆け出すことから「駆け出し」という言葉が生まれた。 スリは、刑法上の窃盗罪にあたり刑事罰の対象となる。一般的にターゲットが特定されず、上級技術を有するスリ師や集団スリは、誰でも標的にする。ただし、特に観光客や繁華街の買い物客などは何かに意識をひきつけられていることが多いので狙われやすい。広く一般市民が犠牲になるという点で、販売サイド(商店、コンビニ等の経営者)しか被害にあわない万引きと異なる。 電車内で刃物や防犯スプレーを振り回すなどして逃走する武装すり団は、強盗罪の適用が問題となる。 なお、奇術師が、ショーとして舞台上などで観客に対してスリ行為を行う「ピックポケットショー」というものがある。この場合は観客はショーに参加することでそのスリ行為に合意していると見なされ、かつ掏り取られた物品はショーの最後に返却されるため犯罪にはあたらない。 ;東京 東京では下町には普段から素行が悪い者が多く、スリも多い。特に浅草近辺は日本各地、世界各地から観光客が大勢集まり人混みが多いので、スリの常習犯がウヨウヨしている。ズボンの後ろポケットなどに長い財布を入れて商店街を歩いている者などからはあっという間に掏り取ってゆく。並んで歩いていて互いの存在に夢中になっているカップルなども餌食になりやすい。後ろを歩いている人々にスリの瞬間を目撃されると知っていても大胆にスリを行う。目撃しても、あっという間に人混みに消えてしまい、通報することも難しい。捕えるには一般的に言えば即座に複数名で抑え込むくらいしかない。 また浅草では、複数の者がグルになっている場合があり、路上商人役の者が台の上に置いた商品に通行人の気をひきつけておいて、目配せで合図を送り合い、グルの者が後ろから掏り取るということを一日のうちに何度も何度も繰り返すといった古典的で陰湿・悪質な手口も行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スリ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pickpocketing 」があります。 スポンサード リンク
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