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排煙器(はいえんき。:エバキュエーター)は、装甲戦闘車両の備砲の砲身に取り付けられる装置である。発砲時に発生する砲身内の有毒な燃焼ガスが再装填のために砲尾を開けた際、車両の戦闘室内に吹き戻るのを防止する働きを持つ。排煙器は主に巨大な口径を持つ戦車砲に多用されるが、自走砲の砲身に取り付けられることも多い。 == 概要 == 排煙器のない戦車には、車内に火薬の燃焼ガスが侵入充満し、乗員に吐き気を催させたり、戦闘に集中させにくくすることがある(Perrett 1987:29)。重量のある砲弾を連続装填し、重労働となる装填手などが硝煙を吸い込むと、ひどい場合には昏倒することもある。 このため、第二次世界大戦期や戦後しばらくの戦車では、砲塔上部にベンチレーターを装着して流入した硝煙を砲塔外に排出させていた。しかし、冷戦により米ソ間での核戦争が現実味を帯びてくると、装甲戦闘車両にも死の灰の侵入を防ぐ対NBC兵器防護能力が求められるようになったため、ベンチレーターは撤去されていった。こういった理由で、砲身内部からの硝煙流入を防ぐために排煙器が導入された。 ファイル:T-54-.jpg|ソ連製T-54戦車。砲身に排煙器は無く、キューポラの前にベンチレーターのカバーがある ファイル:T-55 skos RB.jpg|T-55戦車(T-54の改良型)。砲身先端部に排煙器があり、キューポラ前のベンチレーターカバーが無くなっている 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「排煙器」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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