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提灯お化け(ちょうちんおばけ)は、日本の妖怪の一種で、提灯の妖怪。「ちょうちん」(提灯)「化け提灯」「お化け提灯」「提灯小僧」などとも呼ばれる。 江戸時代以後に作られた草双紙やおもちゃ絵、かるた(『お化けかるた』など)に姿が見られるほか、明治・大正時代以後も玩具や子供向けの妖怪関連の書籍、お化け屋敷の演出などに見られる。 == 概要 == 古い提灯が上下にパックリと割れ、その割れた部分が口となって長い舌が飛び出し、提灯の上半分には一つ目ないし二つの目があるのが一般的に考えられている「提灯お化け」の姿である。提灯から顔、手、体、翼が生えていることもある。 江戸時代の絵画には、桶型、小田原提灯型のものも描かれている。 また、絵画においては葛飾北斎の『百物語』にある「お岩さん」や、歌川国芳の『神谷伊右エ門 於岩のばうこん』など江戸時代後期に制作された浮世絵が知られる。これらは歌舞伎『東海道四谷怪談』(1825年)における、伊右衛門に殺されたお岩の霊が提灯から姿を現わす演出(「提灯抜け」と呼ばれている)〔服部幸雄『さかさまの幽霊 <視>の江戸文化論』平凡社 1989年 70頁 ISBN 4-582-28464-7〕や提灯に顔を現わす演出(こちらは『累渕扨其後』(1813年、中村座)〔『江戸妖怪大図鑑』太田記念美術館 2014年 79、222頁〕などにも見られる)から発想され描かれたもので、「提灯お岩(ちょうちんおいわ)」と呼ばれている。 器物の妖怪が多数描かれている絵巻物に『百鬼夜行絵巻』があるが、江戸時代以前のものと見られる古い作品に、提灯が描かれた作品は確認されていない。江戸時代以後には狩野乗信『百鬼夜行之図』〔湯本豪一『百鬼夜行絵巻―妖怪たちが騒ぎだす』小学館 2005年〕などの作例が見られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「提灯お化け」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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