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操作主義 : ミニ英和和英辞書
操作主義[そうさしゅぎ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [みさお]
 【名詞】 1. chastity 2. fidelity 3. honour 4. honor 5. faith 
操作 : [そうさ]
  1. (n,vs) operation 2. management 3. processing 4. intervention 5.maneuver 6. manipulation
: [さく]
  1. (n,n-suf) a work 2. a harvest 
: [ぬし, おも]
 【名詞】 1. owner 2. master 3. lover 4. god 
主義 : [しゅぎ]
 【名詞】 1. doctrine 2. rule 3. principle 
: [ぎ]
 【名詞】 1. justice 2. righteousness 3. morality 4. honour 5. honor 

操作主義 : ウィキペディア日本語版
操作主義[そうさしゅぎ]

特に心理学社会科学生命科学物理学におけるにて、操作主義(そうさしゅぎ、英:operationalism)とは、直に測定できないが、他の現象によってその存在が示される現象を測定するために定義する手続きのことである。が、理論的な概念となるように、実験による観測の条件にてはっきりと区別あるいは測定でき、また理解できるようにと、定義する手続きである。広義には、概念外延を特定する手続きを指す—何がその概念の一部であり、そうでないのかを記述する。たとえば、医学では健康の現象を、ボディマス指数喫煙のような一つ以上の指標によって操作できるようにする。ゆえに、一部の現象を観測することは直接は困難であるが(など)、その存在は観測可能な効果によって推測することができる。
操作主義の概念は、イギリスの物理学者 N. R. キャンベルがその著書『物理学』(''Physics: The Elements'', Cambridge, 1920)にて初めて発表した。この概念は次に人文科学社会科学に広がった。物理学でも使われている。〔Inguane, R., Gallego-Ayala, J., & Juízo, D. (2013). Decentralized water resources management in Mozambique: challenges of implementation at river basin level. Physics and Chemistry of the Earth, Parts A/B/C.〕〔Wright, R. (2007). Statistical structures underlying quantum mechanics and social science. International Journal of Theoretical Physics, 46(8), 2026-2045.〕〔Atmanspacher, H. (1994). Is the ontic/epistemic distinction sufficient to describe quantum systems exhaustively?. In Symposium on the Foundations of Modern Physics (pp. 15-32).〕〔Svozil, K. (1990). The quantum coin toss-testing microphysical undecidability. Physics Letters A, 143(9), 433-437.〕〔Downing, K. L. (1992). A qualitative teleological approach to cardiovascular physiology. Recent advances in qualitative physics, 329.〕〔Martens, H., & de Muynck, W. M. (1990). The inaccuracy principle. Foundations of physics, 20(4), 357-380.〕
== 理論 ==

=== 自然科学における操作主義 ===
科学における最も基本的な概念、たとえば長さを定義するためにさえ、どのような方法で測定するかという操作を通して定義する。
このような方法論的な立場は操作主義と呼ばれ、パーシー・ブリッジマン(Percy Williams Bridgman) によって見出され〔Bridgman, P.W. ''The Logic of Modern Physics''(現代物理学の論理), 1927〕、そこから派生していった。
現実では私たちは長さを様々な方法で測定せねばならず—たとえば、もし月までの距離を測定したいときにものさしを用いることは不可能である)—このような現実は、長さが論理的には単一の概念ではなく、複数の概念であることを意味する。各々の概念は用いられた測定操作法によって定義される。
ブリッジマンは、相対性理論は、「長さ」と「時間」というような概念が、実際に異なる概念にいかにして分離されるかを私たちに見せてくれていると、指摘した。物理学の理論を洗練させていく過程の一部として、何が単一の概念であり、何が2つまたは3つの独立した概念であるか、というものが解明されていく。しかし、ブリッジマンは、私たちが「操作的に定義された」概念のみに固執してしまっては、そのような解明はなされないと提言している。
このような概念は、一般相対性理論においてもっと明解に見て取れるであろう。アルベルト・アインシュタインは質量には2つの操作的定義があることを認識していた。''accelerational'' な質量(慣性質量)は、力を加え、加速度を観測することによって、運動の第2法則(ニュートンの運動方程式)から定義される。対して ''gravitic'' な質量(重力質量)は、物体を秤や天秤に置くことで定義される。
従来は、どちらの操作でも同じ結果を得ていたことから、人々は違いについて注意を払ってこなかった。しかし、アインシュタインの重要な洞察によって、2つの操作は深いレベルで等価であるがゆえに常に同じ結果を生み出すのだ、という等価原理という仮定がなされた。そのような仮説を推測していった結果、生まれたのが一般相対性理論である。このようにして、科学的測定の操作的定義というものを吟味していくことによって、科学におけるブレイクスルーが達成された。
現在では、基本的な概念を操作主義的に定義することは、物理学の世界のみならず、全ての科学分野の根幹となっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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