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擦痕[さっこん] 擦痕(さっこん)とは、運搬岩屑によって基盤岩の表面がこすられ刻まれた擦り傷、溝のことを指す。中でも直線的な形のものは、''条痕''、''条線''とも言い表される。擦痕が形成される要因は様々であり、断層運動によるもの、氷河の浸食作用によるものなど、多くの事例が確認されている。 == 種類 ==
===断層運動によって生じる擦痕===
* 断層にずれが生じる際、その断層面や鏡肌、またはその運動の影響を受けた礫の表面等に擦痕を確認することができる。この場合、擦痕は平行する直線状の条線としての特徴を示す。それらの方向性からは、断層がずれた方向を知ることができる。方向の異なる条線が同じ断層面上に確認されることも多く、条線の伸びる方向の違いを比較しその切れ目の状態を見ることで、以前の断層運動と新しい断層運動の判定が可能となる。 * 条線の溝の深さは浅く、数ミリメートル以下の場合がほとんどである。一方向に向かって溝が浅くなっているものからは、ずれの絶対的な方向を復元できるとする説もあるが、しかしこれには異論がある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「擦痕」の詳細全文を読む
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