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擬クーフィー様式 ()、別名クーフェスク (、擬アラビア様式 ) はアラビア文字のクーフィー体の直線的、幾何学的文様を参考にして成立した中世ルネサンス期の様式である。「ヨーロッパの芸術において、イスラーム建築に利用されていた直線的、幾何学的なアラビア文字のクーフィー体を模倣して成立したものはしばしば擬クーフィー様式と呼ばれる。」〔Mack, p.51〕。擬クーフィー様式は特にルネサンス美術において聖地に関わる人物、特に聖母マリアを描写する際によく利用された。擬クーフィー様式はの一例といえる。 ==早期擬クーフィー様式の例== クーフィー体を模倣した最初の例は8世紀のマーシア王オファ (在位757年–796年) がイスラム圏のディナールを模倣した金貨を製造した例とされている。774年にアッバース朝第二代カリフマンスールが鋳造したディナールの模倣品であり、コインの裏面には「Offa Rex」と刻印されている。貨幣に刻印されたクーフィー体のアラビア文字に多くの間違いを含んでいることから、当時の貨幣鋳造士はアラビア語を全く理解していなかったことが分かる。この貨幣は、当時イスラム教国家であったアンダルスとの貿易を行うため、もしくはオファがローマに約束した年間365の支払いのために鋳造されたと考えられている〔''Medieval European Coinage'' by Philip Grierson p.330 〕。 10世紀半ば、アマルフィやサレルノなどの南イタリアより、アラブ地域で流通していた貨幣を模倣したと呼ばれる貨幣が作られたが、擬クーフィー様式ははっきりとした形では見られない〔Cardini, p.26 〕〔Grierson, p.3〕〔Matthew, p.240 〕。 大英博物館に収蔵されている13世紀フランスのリモージュ琺瑯で制作されたにはクーフィー体の文字とイスラーム建築を模倣したひし形のデザインが施されている〔大英博物館拠出〕。擬クーフィー様式はリモージュで装飾様式として定着し、アキテーヌ地域圏で長期間にわたって使用されていた〔Louvre museum notice 〕。 File:Limoges enamel ciborium pseudo Kufic circa 1200.jpg|リモージュ琺瑯のに見られる擬クーフィー様式、ルーヴル美術館収蔵。〔 File:Blue and white faience albarello with designs derived from Kufic script Toscane 2nd half 15th century.jpg|擬クーフィー様式を取り入れて染付されたファイアンス焼の作品「」, トスカーナ州, 15世紀後半 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「擬クーフィー様式」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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