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『改悔文』(がいけもん)とは、浄土真宗本願寺八世蓮如が真宗における信仰の在り方を示すために作成した文。『領解文』(りょうげもん)とも呼ばれる。 なお、浄土真宗本願寺派では『領解文』と呼び〔多屋頼俊・横超慧日・舟橋一哉 編 『仏教学辞典』 法藏館、1995年、新版、P.55「改悔」。〕、真宗大谷派では『改悔文』と呼ぶ。 == 概要 == 門徒が各自で読み上げ、自身の信心に誤りが無いことを確認するために制定されたものであり、簡潔かつ平易に記されている。 *「安心」…自力に頼る心を捨て、阿弥陀如来の他力本願に自身の往生を託すべきこと *「報謝」…阿弥陀如来を信じる一念により往生が定まった後の念仏は、阿弥陀仏への報恩謝徳のため唱えるべきこと *「師徳」…先に示された“信心正因・称名報恩”の教えを明らかにした親鸞と、その教えを守り伝えてきた善知識(特に本願寺の歴代宗主)の恩徳に感謝すべきこと *「法度」…蓮如が御文などで教示してきた規則を常に守って生活すべきこと という、四つの事柄について示されている。 本願寺派の聖典には、西本願寺18世宗主文如による教誡が添えられている。〔文如による教誡…「右領解出言の文は、信証院蓮如師の定めおかせらるるところなり。真宗念仏行者、 すでに一念帰命、信心発得せる領解の相状なり。このゆゑに古今一宗の道俗、時々仏祖前にしてこの安心を出言し、みづからの領解の謬りなきことを敬白するなり。しかるに、そのあひだ後生の一大事を軽忽し、みづからたしかに弥陀をたのみたる一念の領解もなく、またこの領解文をも記得せざる類あり。あるいは記得し出言しながら、心口各異にして慚愧せざるのものあり。はなはだ悲歎すべきところなり。こひねがはくは一宗の道俗、この出言のごとく、一念帰命の本源をあやまらず如実相応して、すみやかに一大事の往生を遂ぐべきものなり。このゆゑにいまひめおきし蓮師(蓮如)の真蹟を模写し印刻して、家ごとに伝へ、戸ごとに授けて、永く浄土真宗一味の正意を得せしめんと思ふものなり。 天明七丁未年四月 釈文如これを識す(花押)」〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「改悔文」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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