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自動改札機(じどうかいさつき、''Turnstile'')は、鉄道駅や空港の改札口(搭乗口)に設置されている機械で、改札業務を人間に代わって行うものである。情報セキュリティの機密保持などの理由で、オフィス施設等の入口に設置されるものはセキュリティゲートと呼ばれる。 メーカーの仕様書には、「自動改札装置」と記載される場合もあるが、ここでは一般に呼称されている「自動改札機」と表記する。 == 概要 == 日本国内の改札機には、入場専用・出場専用・入出場両用の3種類があり、台数は両用が最も多い。このうち、入場専用と出場専用は両用に比べて若干コストが安く、台数の多い駅〔入場者と出場者で改札を分けられる利点がある。〕や入場者数と出場者数が時間帯によらずほぼ等しい駅などでよく使われている。また、一部の無人駅では入場専用の自動改札機のみ設けている。 当初は乗車券の確認を行うだけであったが、1990年代以降では以下のような機能を備えたものも増えている。 * プリペイドカードの運賃の処理 * 非接触型ICカードへの対応 * ICカード乗車券の普及により、ICカード乗車券(Suica・PASMO・ICOCAなど)を誤って投入口に挿入するトラブルが発生しており、故障するケースも発生している。 * 普通券と特急券、普通券とプリペイドカード、プリペイドカード2枚など、複数枚の切符の投入への対応 * 2枚重ねて投入できる機種には、「2枚重ねて投入できます」というステッカーが貼付されていることが多い。ただし、西日本旅客鉄道(JR西日本)の改札機は、京阪神エリア(アーバンネットワーク)では乗車時1枚・降車時2枚投入(2013年春までに3枚投入に対応予定〔5月定例社長会見 〕)、岡山・広島エリアでは3枚投入〔特急券も対応。ただし三原駅など一部京阪神と同様の使用法を案内している駅もある。〕に、また北海道旅客鉄道(JR北海道)と九州旅客鉄道(JR九州)の改札機は3枚投入にすべて対応しているため、ステッカーは貼付されていない〔JR西日本の在来線改札機の乗車側の投入口上部には「乗車券のみ入れてください」というステッカーを貼付している例もある。〕。また主に、東日本旅客鉄道(JR東日本)の在来線用改札機など、2・3枚投入対応の自動改札機でも、重ねて投入ではなく1枚ずつ投入する機種がある。 * 乗車券と特急券などの同時投入は、改札機によっては出場時のみ可能なものもある。 * 新幹線改札はすべての駅に自動改札機が設置されている〔ミニ新幹線の山形新幹線や秋田新幹線は厳密には在来線であるため、一部駅では導入されていない。〕。乗車券のほかに特急券も重ねて入れる必要があり、乗車券または特急券単独での投入では通過できない〔なお、乗車券と特急券を併せて1枚の切符で発券されることもある。〕。これらの新幹線自動改札機は、複数枚の乗車券類の投入に対応している〔例えば、JR東日本及びJR東海の新幹線自動改札機は、全部で4枚まで投入可能。乗車券については、新幹線区間を含む乗車券は2枚まで対応(新幹線乗車までの在来線区間のみの乗車券がある場合は、乗車券は3枚まで対応)。新幹線区間を含む乗車券が3枚以上の場合は「枚数超過」でドアが閉まるため、有人改札口を利用する。〕。また、自動改札機とマルスのデータを連携して、車内改札を省略するシステムも開発されている。なお、出場時は、特急券の回収などで、戻ってくる枚数が投入した枚数よりも少なくなることもある。 乗車券類を投入せず通過しようとしたり、精算が必要な乗車券や無効な乗車券を投入したりすると、警告チャイム音とともに扉が閉まる。この扉をフラップドアと言う。日本ではフラップドアは小さく簡易な構造が多い。海外においては、自動改札機の通路全体を遮断する人の背丈ほどの頑丈なドアが多く、また自動改札機を通過する際以外は常時閉じており、通過の際も、すぐに閉じるなど不正乗車防止に重点が置かれている。 小児用の切符が投入された時は「こども」のランプが点灯し〔JR西日本・JR四国や関東・近畿地方の大手私鉄などでは、認識のためヒヨコの鳴き声を模した「ピヨピヨ」という警告音が鳴る。音はメーカーにより異なる。〕、運賃割引適用の乗車券が投入された時は「割引」のランプが点灯する。 途中下車への対応は、機種や乗車券のパターンにより可否があり、途中下車可能な乗車券であっても自動改札機に投入した場合は回収されることもある〔例えば、JR東日本の場合は基本的に途中下車に対応しているが、旅客営業規則第70条(東京付近の特定区間を通過する場合の特例)が適用されている乗車券を用いて「東京付近の特定区間」の駅で途中下車する場合については、運賃計算に用いた最短経路(券面経路)以外の駅では対応していない。〕。途中下車に対応していない場合は有人改札口を利用する。 JRの近距離乗車券や駅の入場券には制限時間が設けられており、一定時間を過ぎた乗車券や入場券を改札機に投入すると時間超過でゲートが閉まり通過できなくなるため〔処理をしていないICカードで入場・出場しようとした場合も同様である。〕、有人改札口を利用する〔入場券の有効時間制限のある駅で、その有効時間を過ぎた場合、その超過時間に応じた追加料金を支払う必要がある〕。 日本国外の改札機では、乗車券やIC乗車券の他に、トークンを使うものや、QRコードを併用するもの(台湾高速鉄道)など、多様な方式が存在する。このうち、QRコード方式は空港の搭乗口改札機に多く導入されているほか、磁気券を用いる今までの自動改札機に比べて「きっぷの取り忘れ・取り間違いを防げる」「改札機に切符の搬送部を省略できることから、券づまりがなくなるほか機器メンテナンス代が軽減できる」「磁気券を用いないため切符そのもののリサイクルが容易」などのメリットがあることから、日本の鉄道でもスカイレール、沖縄都市モノレール(ゆいレール)、北九州モノレールでの採用例がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「自動改札機」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Turnstile 」があります。 スポンサード リンク
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