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放屁師(ほうひし、へっぴりおとこ)とは、屁を放つことにより人を楽しませる芸人である。工夫を凝らしたやり方、音楽のようなやり方や面白いやり方で、ただ屁を放つのみである〔Le Pétomane:The Strange Life of a "Fartiste" 〕。 ==歴史== 屁を用いて様々なリズムや音高を生み出すことのできる古代や中世の放屁師については数多くの文献がある。アウグスティヌスは、彼の著作である『神の国』の中で、「とても上手に腸を操ることができる能力があるので、思いのままに絶え間なく屁をこくことができ、歌を歌っているような音を生み出すことのできる芸人がいる」と述べている。 中世アイルランドで放屁が専門の芸人は「ブライゲトイール」と呼ばれた。放屁専門の芸人は、12世紀にタラの丘での宴会を描いた絵画である「テク ミドチュラウダ」の中で他の芸人や音楽家と共に描かれている。芸人としてはこうした専門放屁師は、詩人や吟遊詩人、ハープ奏者が頂点を占める階層の中で比較的低い位に位置していた。 13世紀イギリスの『料金に関する法律書』の中のある項目において、中世終盤のある一人の放屁師について述べられている。その項目は、一人のローランド放屁師を取り上げており、彼はサフォークという地域にヘミングストーン荘園を持っていたため、飛び跳ね、口笛を吹き、屁をこく、という芸を年に一度、毎年クリスマスの日にヘンリー2世の王宮で披露することが義務づけられていた。しかし専門放屁師による芸はもはや上流階級に限って披露されるものではなかったようである。14世紀の長編寓話詩である『農夫ピアズの幻』の中で、ありふれた営みとして、物語を伝える話術、バイオリンやハープの演奏術といった一般的な芸と肩を並べ、放屁も数えられていたようである〔Peter Meredith, "The professional travelling players of the fifteenth century: myth or reality?" ''European Medieval Drama'' 2 (1998) 21-34. DOI 10.1484/J.EMD.2.300900〕。この詩は「私には、パーティーでドラムを叩いたり、トランペットを吹いたり、冗談を言ったり、人を楽しませる屁を奏でたり、ハープを演奏することはできないのである」と解釈される。 日本では、放屁師は江戸時代に「放屁男(へっぴりおとこ)」として知られていた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「放屁師」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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