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イエス・キリスト(紀元前2年頃 - 紀元後33年頃、〔古典ギリシャ語再建例:イエースース・クリストース、現代ギリシャ語転写例:イイスス・フリストース〕、ヘブライ語ラテン文字転記:)は、ギリシア語で「キリストであるイエス」、または「イエスはキリストである」という意味である。すなわち、キリスト教においてはナザレのイエスをイエス・キリストと呼んでいるが、この呼称自体にイエスがキリストであるとの信仰内容が示されている〔X. レオン・デュフール(編集委員長)Z. イェール(翻訳監修者)、(1987年10月20日)『聖書思想事典』47頁 - 56頁、三省堂 ISBN 4385153507〕。イエスの存在についてはフラウィウス・ヨセフス(1世紀)、タキトゥス(1世紀)、スエトニウス(1世紀)などの歴史家がその著作の中で言及している。 本項では、ナザレのイエスについてのキリスト教における観点とその他について述べる。 日本正教会では中世以降のギリシャ語と教会スラヴ語に由来する転写により「イイスス・ハリストス」と呼ばれる。かつてはカトリック教会ではイエスは「イエズス」と表記されていたが、現在ではあまり用いられない。戦国時代から江戸時代初期にかけてのキリシタンは、「ゼス(ゼスス)・キリシト」を用いていた。 == 概要 == キリスト教の多くの教派(正教会、東方諸教会、カトリック教会、聖公会、プロテスタント)において、三位一体(至聖三者)の教義の元に、神の子が受肉(藉身)して人となった、真の神であり真の人である救い主として〔〔フスト・ゴンサレス 著、鈴木浩 訳『キリスト教神学基本用語集』p73 - p75, 教文館 (2010/11)、ISBN 9784764240353〕〔, - (『教会スラヴ語大辞典』)内のページ(画像ファイル)〕(一部の教派では、単性論と通称される、神としての属性を強調する立場で)信仰の対象となっている。 「イエス」は人名。ヘブライ語からギリシャ語に転写されたもの(…古典ギリシア語再建音ではイエースース、現代ギリシア語からの転写例はイイスス)。「ヤハウェ(神)は救い」「救う者」を意味する〔〔Origin of the Name of Jesus Christ - The Catholic Encyclopedia (『カトリック百科事典』)内のページ〕。 「キリスト」は「膏をつけられた者」という意味の、救い主の称号。膏をつけられるのは旧約聖書において王・預言者・祭司であったが、新約の時代においてはこの三つの職務をイエス・キリストが旧約のそれら全ての前例を越える形で併せ持っていたことを示していると解される〔〔 - (『教会スラヴ語大辞典』)内のページ(画像ファイル)〕(但しこの三職論については、時代・論者・教派によって、キリスト教内から異論もある)。 イエスの言行を記した福音書を含む『聖書』は世界で最も翻訳言語数が多い歴史的ベストセラーであり、音楽・絵画・思想・哲学・世界史などに測り知れない影響を与えた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イエス・キリスト」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Jesus 」があります。 スポンサード リンク
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