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diaspore =========================== ・ 散布 : [さんぷ] 1. (n,vs) dissemination 2. scattering 3. sprinkling 4. spraying ・ 布 : [ぬの] 【名詞】 1. cloth
散布体というのは、植物や菌類において分布を広げるために散布される単位となる構造を指す。種子や胞子がその代表であるが、様々な場合がある。 また、植物界と、菌類、藻類を含む広い群とでは用語が異なる。 *植物界の場合、Disseminuleあるいはdiasporeを用い、種子や胞子にからんだ散布の単位を意味する。 *より広い植物や菌類に対する場合、propaguleを用いて、散布に使われる、より広範囲の構造の単位を指す。 なお、植物界においてpropaguleという場合には、ムカゴのことを意味するので注意を要する。 == 概論 == 植物や菌類など、運動性のない生物においては、生殖細胞などが分布拡大のための手段となる。例えば種子や胞子といったものがそれである。それらはこのような生物においては数少ない長距離移動の手段となり、そのための様々な適応を見せる。運動性がないので、たいていは風に運ばれるとかいった受動的な方法を採るが、動物に付着するなど特殊な手段を発達させたものもある。 散布体という用語は、内容的には種子や胞子よりも、より具体的に直接に散布にかかわる対象を指すものである。例えば種子植物では、種子が散布体であると一般には言ってもいいが、個々に見ると、様々な場合がある。タンポポの種は、本当は果実である(痩果)から、この場合は果実が散布体となる。また、種子以外にムカゴなど、栄養生殖のための器官が散布体的になる場合もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「散布体」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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