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「散村」の俗語。散居村(さんきょそん)は、広大な耕地の中に民家(孤立荘宅)が散らばって点在する集落形態。一般的には散村(さんそん)と呼ばれる。集村と対比して語られることが多く、一般には集村が普遍的で散村は比較的少ないと考えられているが〔木内ほか、1967、143ページ〕、実際には世界的に広く見られる集落形態である。 日本においては島根県の出雲平野、香川県の讃岐平野、静岡県の大井川扇状地、長崎県の壱岐島、北海道の十勝平野、岩手県の胆沢扇状地、富山県の砺波平野や黒部川扇状地などがその典型例である。なかでも日本国内最大とされる砺波平野では現在、およそ220平方キロメートルに7,000戸程度が散在している〔砺波市ウェブサイト 〕。 世界ではイギリスの大半、フランス西部からライン川下流域、イタリアのポー川流域、スカンジナビア半島、バルカン半島北西部、エジプト、台湾北部、中国・東北区の北部などで民族にかかわりなく認められる〔〔「民族にかかわりなく」とあるのは、ドイツのスラブ系住民の集落に多い「円村」など、民族性を反映した集落もあることに起因する。〕。 == 成立の要因 == 自然条件、あるいは土地所有や相続制度など民族的伝統によって古くから成立したものもあるが、近代の開拓地で形成されたものが多い。国内では北海道の屯田兵村やいくつかの局地的なものを除くと、それらの起源は必ずしも明らかではない。砺波平野の散村は中世まで遡りうるが、一般的には治安が安定し、為政者にとっても農民にとっても生産性向上への関心が高まる近世期以降に形成または拡大したと考えられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「散居村」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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