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散歩の日々(さんぽのひび)は、1984年(昭和59年)6月に「COMICばく1」(日本文芸社)に発表されたつげ義春の24頁からなる短編漫画作品〔『つげ義春漫画術(下巻)』(1995年10月 ワイズ出版)〕。のちの1998年9月28日の24:45 - 25:15にテレビ東京でテレビドラマ化され放送された。 == 概要 == 1984年、47歳のつげは体調不良で家族サービスのため伊豆の湯ヶ野や湯ヶ島への旅をしているが、季刊コミック誌『ばく』が創刊され3年ぶりに新作を発表。毎号執筆し雑誌の主役を担わされた負担から気鬱の日々が続き、仏教書をしきりに読む。前作は1981年の『雨の中の慾情』(夜行11 北冬書房)であった。1984年はこの作品を皮切りに、9月には『ある無名作家』、12月には『池袋百点会』が同誌に発表された。 仕事がこなくて暇になった漫画家の退屈な日常を描いたもので、シリーズ化するつもりでストイックな生き方をする中年の主人公という設定で描き、顔はこれまでにない静かで端正なタイプとなり、権藤晋は漫画的であるよりも文学的な表情と評した。つげ自身は最初は中年として書くつもりが途中から顔が若くなり、妻の顔も想定よりは若い感じになったが本当は中年として描きたかったという。しかし、漫画の世界では特に女性は中年を描くと受け入れられない風潮があり、妻の顔はかわいく描いた。夫婦ともに物静かな印象が強いが、当時はノイローゼがひどく、変化を好まず片隅で静かに生きたいという個人的な願望があったためである。その結果、作品は一人称で淡々と進んでいく雰囲気が濃厚である。また男の子が登場するのはこの作品が最初である。また、最後にお金を盗むシーンを挿入したのは、あまりに淡々とした日常を描くことで読者を退屈させないための工夫であるが、最後まで入れるかどうかは迷ったとしている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「散歩の日々」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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