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数の暴力 : ミニ英和和英辞書
数の暴力[かずのぼうりょく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [すう, かず]
  1. (n,n-suf) number 2. figure 
暴力 : [ぼうりょく]
 【名詞】 1. violence 2. mayhem 
: [ちから, りょく]
  1. (n-suf) strength 2. power 

数の暴力 : ウィキペディア日本語版
数の暴力[かずのぼうりょく]
数の暴力(かずのぼうりょく、tyranny of the majority)とは、ある集団が、特定の思想において大多数の支持を得ていることをもって、その団体が絶対的な正義であると錯覚することで(衆人に訴える論証)、自分達の思想に賛同しない、または賛同出来ない他の少数派の集団を批判・抑圧することを指す。
==概要==
tyranny of the majorityという用語は1788年のジョン・アダムズの書籍に発見することができる〔John Adams , A Defence of the Constitutions of Government of the United States of America , Vol.3 (London: 1788), p.291〕。また1835年に出版され注目されたアレクシ・ド・トクヴィルの「アメリカの民主政治」のセクションタイトルとしても使用されている〔vol.1 CHAP15〕。
用語としては、議会など民主主義的合意を形成する場において、多数派であることを背景にした少数派の抑圧(多数派による専制)を揶揄して用いられることがある〔たとえばあるいはP.23など〕。
個人の人格や主権に対する多数派(を装った者)からの攻撃の場合、差別いじめの一つの形態であり、人種差別宗教差別における加害者側の行使する手段の中では、代表的なものである。
人間社会においては、集団の中での多数決によって、特定の意見が多数の賛成になるとそれが正しい、善と捉えられることが多く、それを理由に少数の反対を唱える者が間違い・悪であると捉えられる、主張することがあり、そのことを意図的に活用することによって、占有率(割合)の高い多数が少数に対して不当な扱いや、理不尽な要求を行うことも数の暴力の概念に当てはまる。
現代において身近に起こりうる数を背景とする暴力は、学校会社といった閉鎖的環境の中で、意見の合う集団が意見の合わない単独、あるいは少数の人間に対して明らかに理に適わない物事を強要することなどである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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