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可換環論において、可換環 ''B'' とその部分環 ''A'' について、''B'' の元 ''b'' が ''A'' 係数のモニック多項式の根であるとき、''b'' は ''A'' 上整である(integral over ''A'')という。''B'' のすべての元が ''A'' 上整であるとき、''B'' は ''A'' 上整である、または、''B'' は ''A'' の整拡大(integral extension)であるという。 本記事において、環とは単位元をもつ可換環のこととする。 == 定義 == ''B'' を環、''A'' をその部分環とする。''b'' ∈ ''B'' が ''A'' 上整であるとは、 : を満たす自然数 ''n'' ≥ 1 と ''A'' の元 ''a''0, …, ''a''''n''−1 が存在することである。''B'' の元がすべて ''A'' 上整であるとき、''B'' は ''A'' 上整である、または、''B'' は ''A'' の整拡大であるという。 ''B'' の元で ''A'' 上整であるものすべてのなす集合は ''B'' の部分環となり、これを ''B'' における ''A'' の整閉包という。''B'' における ''A'' の整閉包が ''A'' 自身であるとき、''A'' は ''B'' において整閉であるという。 ''A'' と ''B'' が体のとき、整、整拡大、整閉包はそれぞれ、代数的、代数拡大、代数的閉包と呼ばれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「整拡大」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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