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文化的自由(ぶんかてきじゆう、)とは、ノーベル賞を受賞した経済学者アマルティア・センの意見を参考に2004年に国際連合開発計画(UNDP)がまとめた『''Human Development Report 2004 -Cultural Liberty in Today's Diverse World-''(人間開発報告書2004-今日の多様な世界での文化的自由)』で、「個人には持ち得る複数の文化的アイデンティティ(文化同一性)と、それを個人で選択する権利と自由すなわち文化的な自由がある」とする主張に基づく自由意思(積極的自由)によるの自己確保と、自身によるのことを指す。 ==文化の選択== 文化的アイデンティティ(生活様式や習慣・言語・宗教など)は生まれた民族や地域・共同体あるいは文化的空間によって一旦は固定されるが(先天的文化環境=環境決定論)、成長に伴い自我が芽生え知識が蓄積されることで異文化の存在を理解し関心を示すようになる(後天的文化環境)〔エリク・H・エリクソンのライフサイクル論を単純に二分化した考え〕。この段階で第三者に強制・束縛されることなく、自己意識によって好みの文化を選択することが文化的自由である。情報が氾濫する現代社会においては、より選択肢が広がっている(必然的文化伝播)。 国際連合では文化は一元論的に捉えず、複数の選択をすることで幅広く寛容な人格が育成されると説いている。文化的自由を推進することはアカルチュレーションのみならずイノベーションも促進し、持続可能性を引き出すことにもなる。 選択の幅 文化の選択に際して地理的区分であれば、広域性と地域性がベン図のような多重構造になることが望ましく、多層になるほどと多様性を伴う文化の自由度があるとされる。 例えば日本人の気質を島国根性(Insular)と揶揄し同一視されるが、実際には県民性があり、遡れば江戸時代の幕藩体制時の地域性に細分され、その中でも気候風土や地質地形のような自然要素によっても差異が現れる(地理的文化の大同小異)。地域差を知ることで、文化的自由の選択肢が増えることになる。 はグローバル化と情報化社会の問題だが、日本では地方における都市計画や街づくりも画一化し、景観がどこも似たり寄ったりの金太郎飴的な町並みとなっている(one size fits all)。これは空間における文化的自由の選択幅を狭くし、創造性すら否定することになる。まちおこし・地域おこしの際に郷土色を出し、差別化を図ることが重要となる。 また、人格形成に影響するような文化的アイデンティティや高尚なハイカルチャーに対し、日常的な大衆文化やサブカルチャーは趣味趣向の範疇だが、そこにも文化選択は介在する。趣味は人生を豊かにするものであり、それがカウンターカルチャーであったとしてもそれを選ぶことは文化的自由を享受していることになる。 同様に、日本では服装や髪型の自由があり〔校則による制服・髪型制限との兼ね合いはある〕、日常的に世界のさまざまな料理を味わえることは食文化の自由選択をする機会に恵まれているともとれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「文化的自由」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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