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文化資本(、)とは、社会学における学術用語(概念)の一つであり、金銭によるもの以外の、学歴や文化的素養といった個人的資産を指す。フランスの社会学者ピエール・ブルデューによって提唱されて以来、現在に至るまで幅広い支持を受けている。社会階層間の流動性を高める上では、単なる経済支援よりも重視しなければならない場合もある。 文化資本という言葉が最初に用いられたのは、1973年に発表された『Cultural Reproduction and Social Reproduction』(ジャン=クロード・パスロンとの共著〔http://hyperbourdieu.jku.at/hyperbourdieu70-79.html#BM73Aeng2〕)の中である。この中でブルデューは、1960年代のフランスにおける学童らの成績の違いを説明しようと試みている。以降、この研究はより緻密な検証によって発展を見せることになるが、まずは文化資本以外の形態を取る資本(経済資本や社会関係資本など)についての検証が先行(『The (three) Forms of Capital』(1986年)〔http://hyperbourdieu.jku.at/hyperbourdieu80-89.html#BM86Aeng3〕)し、次いで高等教育(すなわち文化資本)が研究対象となっている(一例として『The State Nobility』(1996年)〔http://www.sup.org/book.cgi?id=2045〕)。 ブルデューの定義上、資本とは「交換が成立するシステム内において社会的関係として機能するもの」であり、それは「物質あるいは非物質といった区別なく、特定の社会的な枠組みにおいて追求する価値と希少性があることを示すもの」であれば、何であっても構わない〔Harker, R., (1990) “Education and Cultural Capital” in Harker, R., Mahar, C., & Wilkes, C., (eds) (1990) An Introduction to the Work of Pierre Bourdieu: the practice of theory, Macmillan Press, London〕。以上を踏まえて、文化資本は「資本として機能するものの中で、蓄積することで所有者に権力や社会的地位を与える文化的教養に類するもの〔Google書籍検索による原文 〕」と定義される。 == 文化資本の形態 == ブルデューは、文化資本の概念を次の3つの形態に整理している。 * 「客体化された形態の文化資本」(絵画、ピアノなどの楽器、本、骨董品、蔵書等、客体化した形で存在する文化的財) * 「制度化された形態の文化資本」(学歴、各種「教育資格」、免状など、制度が保証した形態の文化資本) * 「身体化された形態の文化資本」(ハビトゥス; 慣習行動を生み出す諸性向、言語の使い方、振る舞い方、センス、美的性向など) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「文化資本」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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