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『断食芸人』(だんじきげいにん、''Ein Hungerkünstler'')は、フランツ・カフカの短編小説。1921年-1922年頃執筆。1922年に文芸誌『新ドイツ展望』にて発表。1924年、「歌姫ヨゼフィーネ、あるいは二十日鼠族」「最初の悩み」「小さな女」とともに『断食芸人―四つの物語』として作品集が編まれたが、刊行はカフカの死の2ヶ月後となった。 作品中で描かれている断食芸はカフカの創造したものではなく、ヨーロッパでは19世紀後半から20世紀前半にかけて実際に断食芸の興行が行なわれていた。カフカはサーカスを観るのが好きで、この他にも芸人を題材にした一連の作品がある。 == あらすじ == 断食芸はかつては人気の芸だった。断食芸に対して町中が沸き立ち、断食が続くにつれ、断食芸を間近で見るために席を予約するものまで現れたほどだった。断食芸人は格子の付いた檻の中に入り、敷き詰めた藁の上に座ってじっとしている。檻の中には他に時計が置かれているばかりである。断食芸人は時おり水で口を湿らす他は何も口にせず、また人目に隠れて物を食べないようにと常時見張りが付いている。芸に対して誇りを持っている断食芸人は、見張りが厳しければ厳しいほど喜んだ。興行は決められた日数である40日間続けられ、それが終われば音楽とともに人々の間に出迎えられる。しかし断食芸人は、40日で断食をやめなければならないことに不満であった。 今では断食芸の人気はすっかり衰え、断食芸人は相棒の興行主と別れてサーカス一座と契約を結ばなければならなくなった。断食芸人の檻は動物小屋とともに並べられるが、珍しい動物を見にやってきた人々は断食芸人に興味を示さない。断食芸人はすっかり忘れ去られてしまうが、今や自分が望むだけの断食を続けることができた。ある日、監督が断食芸人の檻に気が付いた。藁屑を掻き出すと、断食芸人がまだ断食を続けている。問いかける監督に対して、断食芸人は「自分に合った食べ物を見つけることができなかった」と述べ、息絶える。断食芸人が片付けられると、その檻には生命力に溢れた豹が入れられた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「断食芸人」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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