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新グレート・ゲーム(しんグレート・ゲーム、The New Great Game)とは、かつてソビエト連邦領だった中央アジアの国々のパイプライン建設を通して、石油と天然ガスの長期的な供給を確かなものにしようという中国、ドイツ、インド、日本、ロシア、韓国、イギリス、アメリカ間の競争関係のことである〔中央アジアの「トルクメンバシ」 ジャパンタイムズ〕。 イギリスとロシアのこの地域における関係は、19世紀のグレート・ゲームに遡り、アメリカの中央アジア進出については、後発国とはいえ、1979年のソ連によるアフガニスタン侵攻に遡る。ソ連が一方的にアフガニスタンに侵攻したことへの対抗処置として、アメリカ政府は1985年から1992年にかけてオサマ・ビンラディンらを含むアフガン・ムジャヒディーンに資金提供した〔CIAが創ったフランケンシュタイン The Guardian〕〔Ahmed Rashid, Taliban: Islam, oil and the new great game in central Asia, I.B.Tauris, 2002, p.85〕〔Tariq 'Ali, The Clash of Fundamentalisms: Crusades, Jihads and Modernity, Verso, 2002, p.209.〕〔Dave Holmes, Norm Dixon, Behind the Us War in Afghanistan, Resistance Books, 2001, p.47.〕。中央アジアに反テロの軍事基地を作ろうとする超大国(殆どはアメリカ)の思惑により状況は複雑になっている。上海協力機構(中国・ロシアを中心とする安保組織)は、アメリカに中央アジアから軍隊を撤退させる計画を明らかにするよう求める2005年の声明を出した〔ロシアはウズベキスタンの空軍基地に着陸する許可を取り付けた Kyiv Post〕。 == 小国 == 大国がお互いの足掛かりを得ようと中央アジア全体に影響力を及ぼす一方で、イラン、トルコ、パキスタン、サウジアラビアのような小国、地域大国は、全て自分たちの個々の利害関係でこの「ゲーム」に参加している。米国の民間シンクタンク・国防情報センター(CDI)によると、過激派組織ウズベキスタン・イスラム運動(現トルキスタン・イスラム党)の共同設立者タヒル・ユルダシェフは、「サウジアラビア、イラン、トルコの情報部とイスラム慈善事業」から資金提供を受けている〔注目すべきウズベキスタンのイスラーム運動 国防情報センター〕。4ヶ国政府の全てが、互いに競合する地域において、異なった政治・経済・文化事業を始めている。カザフスタンはまた、2006年12月の地震救援でキルギスに1億USドルの募金をしてその存在感を示したように、地域の主導権を握ろうともしている〔カザフスタンはキルギスの地震被害者に援助する用意がある RadioFreeEurope/RadioLiberty〕。インドとパキスタンの対立関係も、同様のものである。 == 「ゲーム」の時期 == 新グレート・ゲームの時期は、3期に分かれる。第1期は第二次世界大戦末期に始まり、ソ連が凋落する冷戦末期まで続いた。第2期は中央アジア諸国の独立と共に始まり、民主化と外国の投資受け入れがグルジア、ウクライナ、キルギスで始まった2000年代初頭の「色の革命」までの期間である。第3期である現代は、中央アジア諸国が初めて公然とイギリスとアメリカを信頼できるか疑問を呈した2005年5月に始まり、3つの異なった外交政策が、中央アジア諸国に現れている。ウズベキスタンのイスラムテロリストは、政府の打倒を目指したが、カリモフ政権により強圧的に鎮圧された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新グレート・ゲーム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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