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『新ハムレット』(しんハムレット)は、太宰治の戯曲風の小説。シェイクスピアの『ハムレット』の近代的翻案、あるいはパロディ。 1941年(昭和16年)7月2日、文藝春秋社より刊行された。定価は1円70銭〔 『太宰治全集 4』ちくま文庫、1988年12月1日、435頁。解題(関井光男)より。〕。著者にとって最初の書き下ろし長編小説である〔なお、「はしがき」の一部はすでに『文藝春秋』1941年6月号に「太宰治氏(新ハムレット―書下し長篇小説)」という題で掲載されていた。〕。 == 執筆の背景・時期 == はしがきに太宰は次のように書き記している。「此の作品を書くに当り、坪内博士訳の『ハムレツト』と、それから、浦口文治氏著の『新評註ハムレツト』だけを、一とほり読んでみた。浦口氏の『新評註ハムレット』には、原文も全部載つてゐるので、辞書を片手に、大骨折りで読んでみた。」 ここで言っているのは、『新修シェークスピヤ全集 第二十七巻 ハムレット』(中央公論社、1933年9月20日、坪内逍遥訳)と、浦口文治著『新評註ハムレツト ''Shakespeare's Hamlet as seen by the Elizabethan Audience''』(三省堂、1932年10月22日)である〔『太宰治全集 第4巻』筑摩書房、1989年12月15日、388-391頁。解題(山内祥史)より。〕。なお後者は妻美知子の蔵書であった〔山内祥史 『太宰治の年譜』大修館書店、2012年12月20日、238頁。〕。 本書は1941年(昭和16年)2月1日に起稿され、5月末に完成した〔。 井伏鱒二への手紙に「この作品は戯曲の形式をとっていますが、新しい小説のつもりで書きました」という趣旨のことを書いており、「はしがき」でも、「これは、謂(い)わば LESEDRAMA ふうの、小説だと思っていただきたい」とレーゼドラマを意識した作品であることを言明している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新ハムレット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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