|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 新 : [しん] 1. (n,n-suf,pref) new
新モンゴロイド(しんモンゴロイド、)とは、W・W・ハウエルズによるモンゴロイドの分類。日本では埴原和郎や尾本恵市らが用いている〔下中直人編 『世界大百科事典 21』 平凡社、447-448頁。〕。モンゴロイドを形質的特長から新・旧に分けた表現方法である。進化の程度が新・古という意味ではなく、寒冷地適応を経ているか否かの違いを表した分類である。 新モンゴロイドはシベリア周辺で当時の特に寒冷な気候に適応した人種であるとの考えが有力である。 古モンゴロイドに比べると一般に一重まぶたで目頭に蒙古襞が見られ、彫りが浅く、体毛が少ない、頭髪が直毛、唇が薄い、耳垢が乾いており、背が高くガッチリした体型、脳容積が大きいなどの特徴を持っているとされる。 古モンゴロイドと比較して、身体的特徴に寒冷適応が多く見られる。たとえば、一重まぶた・蒙古襞は目を凍傷から守るため、乾いた耳垢も耳の凍結を守るため、体毛の少なさも身体に付着した水滴が凍結しないための適応に由来するとみられる。また、大柄でガッチリした体型や凹凸の少ない顔などもなるべく体熱を逃さないための適応だと考えられる(ベルクマンの法則)。 新モンゴロイドは、おもに現在のカナダ・グリーンランド・アラスカ・モンゴル・カザフスタン・キルギス・シベリア・中国(華北)・朝鮮半島に多く居住するとされる。日本には、紀元前3世紀(弥生時代)以降に渡来し、日本列島在来の人々と混血して現在の日本人が形成されたとする説がある。 ==区分== *純粋な新モンゴロイド *北部モンゴロイド:寒冷適応型の典型。モンゴロイドの中で顔の高さ、横幅ともに最大である。淡黄褐色の皮膚。顔毛や体毛が少ない。極度に平面的な顔。眼裂はごく細い。エベンキで代表される。 *エスキモー人種:顔は幅広く、寒冷適応を示す。顎骨が発達。 *中部モンゴロイド:華北の漢民族が代表的。身長が高い。顔は中程度の高さで横幅も中程度である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新モンゴロイド」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|