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新作能(しんさくのう)は、明治時代以後に書かれた能の曲目である。歴史的に見ると、江戸期に書かれた新作が同時代に「新儀能」「新作物」と呼ばれたが、これらは現在では新作能と呼ばれない。〔西野春雄「新作能の百年(2)」 〕 ==解説== 現在上演されている能の曲目のほとんどは室町時代に書かれ、今日までに厳選されてきたものである。また、これら現行曲も長い歴史の中で演出等が洗練に次ぐ洗練を重ねられ、五十六世梅若六郎の言葉を借りると「完璧にカットされ、磨かれたダイアモンド」「長い時間をかけて繰り返し繰り返し磨き込まれてきた、美しい宝石」と評される、極限まで高められた完成度を持つものとなってきている。 しかし、このように極めて完成度の高い曲目ばかり演じていては、能という芸能から活力が失われるのではないかとの懸念もあり、明治以降も新しい曲目が書かれ、上演されている。 現代の新作能では、伝統的な曲目においては考えられないような実験的な演出が試みられることも多く、例えば「伽羅沙」では囃子方の他にパイプオルガンを背景音楽として使用しているし、「安倍晴明」では地謡の一部で同時に二つの旋律が謡われている。また、舞台も伝統的な能舞台ではなく、舞台背景に鏡板ではなく十字架を使用したり(「ジゼル」)、特殊な鏡を使用してシテが鏡の中に消えたように見せる演出(「安倍晴明」)などが試みられている。〔ただし、こうした演出については「歌舞伎まがい」と批判する意見もある(西野前掲書)〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新作能」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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