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朱鷺メッセ(ときメッセ、TOKI MESSE)は、新潟県新潟市中央区万代島に所在する、コンベンションセンターとホテル・業務施設などを内包する超高層建造物から成る複合一体型コンベンション施設の愛称である。 新潟コンベンションセンター(にいがたコンベンションセンター)と万代島ビル(ばんだいじまビル)の2棟によって構成される。 == 概要 == 朱鷺メッセは、信濃川河口に近い新潟港西港区(新潟西港)の一角を国際交流・経済産業振興の拠点として整備する「万代島地区再開発事業」によって建設された。1992年に新潟県が整備方針を決定し、続いて民間側による複数の開発構想が提案され、翌1993年に県、新潟市、民間側33の企業・団体による「万代島再開発事業化研究会」が設立された。研究会はその後「万代島再開発推進協議会」に改組され、1996年に「万代島再開発事業マスタープラン」を策定し、県のコンベンション施設と民間主体の高層ビルとを一体的に整備する方針が決定した。 この複合コンベンション施設は2000年10月に建物本体の建設工事に同時着工し、県の「新潟コンベンションセンター」は2002年12月、民間の「万代島ビル」は翌2003年3月にそれぞれ竣工し、同年5月1日に全面開業(グランドオープン)した。再開発全体のデザインは槇文彦が率いる槇総合計画事務所が担当し、新潟コンベンションセンターと万代島ビルとを双方の中間部に設けられた公共空間「アトリウム」と全長340mの屋内公共歩廊「エスプラナード」で連結、周辺の緑地を含めて一体的に整備した。愛称「朱鷺メッセ」と、翼を広げるトキの姿を模したシンボルマークは一般公募によって2001年9月に制定された。 建造物全体は船をイメージして設計され、ガラスと金属による透明感のある表層部と、水平性と垂直性とを組み合わせたデザインで万代島の景観の核を成している。エスプラナード(英語で「高貴な遊歩道」などの意)は信濃川沿いの2階部分に設けられ、川側は全面ガラス張りである。コンベンションセンターと万代島ビルとの中間部に設けられた吹き抜け構造のアトリウムと合わせ、施設全体を連絡すると共に「開かれた都市回廊」をイメージした開放的な空間を形成している。また機能的にも、展示場や会議室、オフィス、ホテル等を一体的に配置しているため、各種コンベンションの流れを一つの空間でスムーズに行える上に、これらを組み合わせることによって多様な催事に対応することができる。 朱鷺メッセは万代島埠頭のほぼ中間点に位置し、北側には佐渡汽船の新潟港ターミナルが所在する。万代島埠頭はこの佐渡汽船ターミナルが突き当たりで、市街地や市内各方面から万代島地区へ向かう動線は南側からのみとなっている。このような周辺の立地構造から、各国閣僚らが集まる国際会合など厳重な警備を必要とする催事の際には、車両の通行制限をはじめとする警備計画の立案が比較的容易となるなど、周辺警備の上では利点が多い。だが、動線が一方向に限定されているため、大規模な動員数がある催事が開催される際や、夏季や年末年始など佐渡汽船の利用者が集中する際には、渋滞が慢性的に発生しやすくなっている。 万代島地区の北東側約3kmの地点には新潟空港が所在する。航空法では航空路の安全確保のため、空港周辺の空域に制限表面〔空港周辺における建物等設置の制限 国土交通省東京航空局〕を設けて建造物の高さ制限などを設定している。仮に本来の制限表面が適用された場合、万代島地区では高さ80m程度の建造物しか建設できないが、新潟空港の制限表面〔新潟空港の制限表面図 国土交通省東京航空局〕には円錐表面と外側水平表面が設定されておらず、万代島地区は制限表面の空域には該当しないため、万代島ビルは140.5m(塔屋を含め143m)の高さで建設されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「朱鷺メッセ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Toki Messe 」があります。 スポンサード リンク
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