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高瀬ダム(たかせダム)は長野県大町市、一級河川・信濃川水系高瀬川の上流部に建設されたダムである。 東京電力が管理する発電用ダムで、富山県の黒部ダム(黒部川)に次ぎ日本第二位の高さ・176メートルを誇る巨大なロックフィルダム。揚水式水力発電所である新高瀬川発電所の上部調整池を形成し、下部調整池である七倉ダムとの間で最大128万キロワットを発電する日本有数の大規模水力発電所を擁する。ダムによって形成された人造湖は高瀬ダム調整湖(たかせダムちょうせいこ)と呼ばれ、通称はない。しかし2005年(平成17年)には大町市の推薦を受け財団法人ダム水源地環境整備センターが選定するダム湖百選に選ばれている。中部山岳国立公園に指定されており、黒部ダムと同様に自家用車で行くことができないダムである。 == 歴史 == 信濃川水系犀川の支流である高瀬川は、飛騨山脈という日本国内有数の豪雪地帯に端を発する急流河川であり、水力発電に適しているとして古くから注目されてきた。電源開発計画を進めていた東信電気は、1922年(大正11年)に完成させた高瀬川第一発電所を足がかりに、高瀬川第二、第三、第四、第五発電所を次々に建設した。 第二次世界大戦後、高瀬川の水力発電所群を引き継いだ東京電力は首都圏における電力需要の高まりを受けて高瀬川の電源再開発事業を計画した。高瀬川においてすでに稼働している水力発電所はいずれも小規模なもので、河川の利用率も低く開発の余地は残されていた。当初は上流に高さ170メートル級の巨大なダムを築き、下流6か所の水力発電所によって最大43万キロワットを発生させ、一年間あたり6億キロワット時もの電力量を得ることを構想していた。しかし、その後の火力発電の進歩により電力供給の主体が水力発電から火力発電に移行したことを受け、高瀬川電源再開発計画は大きく変更される。最終的には高瀬ダム、七倉ダムという2基のダムを建設し、各ダム湖間で水を往来させる揚水発電所建設計画としてまとめられた。深夜の余剰電力を下池・七倉ダム湖より上池・高瀬ダム湖へと水をくみ上げることで吸収し、大量の電力が必要な昼間に備えるという運用により、大規模な火力発電所を安定して効率よく運転させることができる。 1969年(昭和44年)、高瀬ダムを上池、七倉ダムを下池とした新高瀬川発電所の建設に着手。1979年(昭和54年)に事業は完成した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「高瀬ダム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Shin-Takasegawa Pumped Storage Station 」があります。 スポンサード リンク
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