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旋衡風(せんこうふう、cyclostrophic wind)とは、気圧傾度力と遠心力の釣り合いの結果生じる理論上の風のこと。コリオリの力を無視できるくらいの小さなスケールの現象に適用される。例えば竜巻や塵旋風(つむじ風)などは旋衡風に近い。 == 旋衡風のメカニズム == 分かりやすい例えとして、気圧傾度力を重力に置き換え、ルーレットで回転する球の動きを考えてみる。緩い角度で深くなる円錐形をしたルーレット上では、円形に球が回転している。この球には、時計回りなら進行方向に直角な左側、反時計回りなら進行方向に直角な右側に、遠心力が働く。一方、この球には常に円錐の中心部に向かう重力が掛かっている。摩擦力を無視して、この2力が釣り合うと、ルーレット上の球は真円を描いて延々と回転し続ける。この重力を気圧傾度力に置き換えると、理論上の旋衡風と同じになる。 遠心力Fc、気圧傾度力Fpgとすると、旋衡風は以下のように釣り合う。 : 気圧傾度力とコリオリ力・遠心力の合力が釣り合う傾度風の式から導出すると、以下のようになる。 : 上式において遠心力がコリオリの力よりも十分に大きい、つまりが成り立つ場合、 : が近似的に成り立つ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「旋衡風」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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