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日光杉並木(にっこうすぎなみき)は、日光街道、日光例幣使街道、会津西街道の3街道に跨がるスギの並木道。日光杉並木街道(にっこうすぎなみきかいどう)とも呼ばれる。 == 概要 == 日光杉並木は、日光街道、日光例幣使街道、会津西街道のうち、旧日光神領内にあたる大沢 - 日光間16.52キロメートル、小倉 - 今市間13.17キロメートル、大桑 - 今市間5.72キロメートルの3区間の両側にスギが植栽された並木道の総称である〔日光市. "日光市/杉並木街道 "。〕。総延長は35.41キロメートルに及び、世界最長の並木道としてギネスブックに登録されている〔下野新聞社62-63 〕。(→#並木の長さ参照) 徳川家康、秀忠、家光の三代に仕えた松平正綱が、主君家康の没後、日光東照宮への参道にあたる3街道に約20年の歳月をかけてスギを植樹し、東照宮に寄進したことに始まり、江戸時代には幕府の日光奉行の元で手厚く保護された。明治以降は幾度も伐採の危機に瀕するものの、官民双方の有識者の努力によって大規模な伐採は避けられてきた。中でも、地元出身の林学者で「杉並木博士」と呼ばれた鈴木丙馬は、杉並木の研究と保護に生涯を捧げ、保護運動の中心となって活躍した〔下野新聞社36-41 〕。 周辺の開発によって旧態を失った箇所もあるものの、植樹から400年近く経った現在でも約12,500本のスギが生い茂り〔2008年4月に実施された栃木県教育委員会文化財課の調査によると、12,477本である。〕、寄進碑や一里塚も現存するなど、江戸時代の街道の景観をよく伝えており〔文化庁. "国指定文化財データベース ". 2010年1月30日 閲覧。〕、歴史的にも植物学的にも特に重要とされ、日光杉並木街道 附 並木寄進碑(にっこうすぎなみきかいどう つけたり なみききしんひ)として、全国で唯一特別史跡および特別天然記念物の二重指定を受けている。また、日光杉並木街道は、旧建設省と「道の日」実行委員会により制定された日本の道100選のひとつとして選定を受けている。 現在も生活道路として利用されているが、街道を通る自動車の排気ガスや沿線の開発による根の切断などによって樹勢の衰えが進行し、毎年平均して100本以上のスギが倒木や枯死により姿を消している〔下野新聞社2-3 〕。保護が叫ばれて久しいものの、減少のペースに歯止めを掛けるには至っていない〔下野新聞社2 〕。このままでは100年後には消滅してしまうとも言われ〔、早急な対策が必要とされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「日光杉並木」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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