|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 日 : [にち, ひ] 1. (n-adv,n-t) sun 2. sunshine 3. day ・ 日本 : [にっぽん, にほん] 【名詞】 1. Japan ・ 本 : [ほん, もと] 1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation ・ 本の : [ほんの] 1. (adj-pn) (uk) mere 2. only 3. just ・ 高 : [たか] 【名詞】 1. quantity 2. amount 3. volume 4. number 5. amount of money ・ 高山 : [こうざん] 【名詞】 1. high mountain 2. alpine ・ 高山植物 : [こうざんしょくぶつ] (n) alpine plants ・ 山 : [やま] 【名詞】 1. (1) mountain 2. (2) pile 3. heap 4. (3) climax 5. critical point ・ 植物 : [しょくぶつ] 【名詞】 1. plant 2. vegetation ・ 物 : [もの] 【名詞】 1. thing 2. object ・ 相 : [そう] 【名詞】 1. aspect 2. phase 3. countenance
日本の高山植物相(にほんのこうざんしょくぶつそう)では、主に日本の高山帯に分布する高山植物について、日本の高山帯の地形、地質や気象と高山植物との関連、そして日本に自生する高山植物の起源とその変遷について概説し、またヨーロッパアルプスなど日本以外の高山植物相との比較を通してその特性を説明する。 日本は海洋プレートの収束帯にあって火山活動が活発なことにより、比較的狭い地域に様々な地質や地形があるため、それぞれの地形や地質に適応した様々な高山植物が分布するようになった。また冬季の大雪と強風、春から秋にかけての多雨という気候に大きな影響を受けている。 日本の高山植物は北極海周辺からやって来た植物を中心に、千島、カムチャッカ、北米の太平洋沿岸、ヒマラヤ山脈周辺、アルタイ山脈、更には低山帯から日本の高山に順応した種も見られる。本州中部の高山帯や石灰岩地、かんらん岩や蛇紋岩地といった特殊岩石地では、最終氷期のヴュルム氷期以前という古い時期に日本列島へやって来て、現在まで生き残り続けている高山植物が見られる。一方、歴史が新しい富士山に比較的近接する赤石山脈から高山植物が分布を広げていると考えられるなど、現在もなお高山植物の分布は変化をし続けているものと考えられている。しかし人間による盗採や開発などの干渉、シカなどの食害、そして地球温暖化によると考えられる気象の変化によって、現在、日本の高山植物は危機に見舞われている。 == 高山植物の定義と日本の高山植物群落 == 高山植物の定義は、一般的には森林限界より高地の、草本を中心とした高山帯に分布する植物のことを指す〔増沢 (1997) p.1、佐藤 (2007) p.139〕。しかし高山帯の定義については、日本の高山の場合、亜高山針葉樹林帯の上部にハイマツ帯が分布し、ハイマツ帯の上部に草本を中心とした植生が広がる場合が多く、ハイマツ帯を高山帯に含めるか否かについては現在研究者間の説は統一されていない〔増沢 (1997) p.1、佐藤「北海道の高山植生」 (2009) p.85〕。ハイマツ帯を高山帯に含めない見解に遵うと、日本では高山帯が高山の極めて狭い範囲に限定されることになる。しかし現実の日本の高山では世界各地で高山植物とされる植物の群落が多く観察されており、ハイマツ帯やその周辺でも高山植物の群落が見られる。またハイマツ帯は日本の高山の自然環境についての大きな特徴の一つであるため〔増沢 (1997) p.1、佐藤「北海道の高山植生」 (2009) pp.85-86〕、高山植物についての専門書においてはハイマツ帯について詳細な説明を加えている。この項でも森林限界より上部の植生だけではなく、ハイマツ帯についても説明を行なう〔当記事で主な参考文献とした柴田 (1985) 、増沢 (1997) 、工藤岳編著 (2000) 、佐藤 (2007) 、増沢武弘編著 (2009) 、小泉 (2009) 全てでハイマツ帯についての詳細な解説が行なわれている。〕。 また高山植物は森林限界より高所に分布する植物とされているが、実際には高山帯やハイマツ帯にはならない低標高であるのにもかかわらず、高山植物の群落が見られることがある。例えばミズゴケを中心とした泥炭が堆積した高層湿原や、地中の冷えた空気が常に流出することによって夏季も寒冷な環境が保たれる風穴、火山活動によって噴出した溶岩や火山灰が降り積もった場所、石灰岩やかんらん岩、蛇紋岩などの特殊な地質を持つ場所などである〔柴田 (1985) pp.73-77、佐藤 (2009) pp.87-88〕。これら低標高地でありながら高山植物が生育する場所についても説明をしていく。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「日本の高山植物相」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|