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『日本沈没』(にほんちんぼつ、にっぽんちんぼつ)は、1973年(昭和48年)に刊行された小松左京による日本のSF小説、及びこれを原作として製作された映画(1973年と2006年)、テレビドラマ(1974年)、ラジオドラマ(1973年と1980年)、漫画(1970年代と2000年代)。 == 小説 == 1964年(昭和39年)から執筆が開始され、9年がかりで完成した。当初は複数巻となる予定だった長編を出版社の要請で短縮し、上下巻とした。 1973年(昭和48年)3月20日に光文社カッパ・ノベルスより書き下ろしで上下2巻が同時刊行された。当初は3万部ずつだったが、版数を重ねるごとに出版数が増え、上巻204万部、下巻181万部の計385万部まで伸ばし「空前の大ベストセラー」とも評された。小松は1億2000万円の収入を得て、文壇長者番付の5位にランクインした。1974年、第27回日本推理作家協会賞を受賞、第5回星雲賞日本長編部門を受賞している。 ベストセラーになったことにより、小松の知名度を上げるとともに、日本におけるSFの浸透に一役買うことになった。ベストセラーになった背景には、高度経済成長が終焉を迎え、1970年(昭和45年)の日本万国博覧会に代表される薔薇色の未来ブームへのアンチテーゼとして登場したことの衝撃に加えて、1973年の狂乱物価とも言われたインフレーション、オイルショックなどの社会不安があった〔悲観的な未来予測をおこなったローマクラブの「成長の限界」が前年の1972年に発表されている。なお、小松は日本万国博覧会においてテーマ館サブプロデューサーを務めていた。〕。また同年が関東大震災から50年という節目でもあり、本作によって大規模災害への不安が喚起されるきっかけともなった。 1976年には、Michael Gallagher(en)により3分の1ほどの抄訳ながら、アメリカで『JAPAN SINKS』のタイトルで出版された。 元々は「日本人が国を失い放浪の民族になったらどうなるのか」をテーマに据えており、日本列島沈没はあくまでもその舞台設定で、地球物理学への関心はその後から涌いたものだという。しかし、そのために駆使されたのが当時やっと広く認知され始めていたプレート・テクトニクスであり、この作品はその分野を広く紹介する役割をも果たした。この分野に関する作品中の解説やアイデアは修士論文に相当するとの声もあったほどである。 難民となって世界中に散っていった日本人を描く第2部の構想(仮題は『日本漂流』)もあり、下巻の最後に「第1部・完」と記されていた。下巻発刊後、長い間執筆されることはなかったが、2006年のリメイク版映画の公開に合わせて谷甲州との共著という形で出版された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「日本沈没」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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