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セ・パ交流戦(セ・パこうりゅうせん)は、日本野球機構(NPB)のセントラル・リーグとパシフィック・リーグとの間で行われるインターリーグである。 == 概要 == 日本ではかねてからパ・リーグが交流戦の実施を提案し続けながらも、多額のテレビ放映権収入を見込めていた巨人戦の試合数が減少するとしてセ・リーグがそれを拒否するという状況が続いていた。交流試合の開催に際してのメリットを探るためという名目で1999年と2000年のオープン戦の一部を「プロ野球サントリーカップ」として開催した。試合方式としてはセ・パそれぞれ互いのリーグに属しているチームと1回ずつの総当りで対戦を行い、各年度の6試合の勝率(引き分けは0.5勝0.5敗として計算)で順位を決定するというもので、上位チームや個人賞獲得者には冠スポンサーのサントリーから賞金および賞品が贈呈される体裁だったが、2年間で終了している。 その後、2004年のプロ野球再編問題をきっかけにセ・リーグの一部球団が歩み寄りを見せ、同年9月10日の選手会と球団経営者側との交渉による暫定合意によって交流試合の開催が決定。その後、9月27日の実行委員会と9月29日のオーナー会議で翌2005年からホーム・アンド・アウェー各3試合ずつの6回総当り(12チームで実施の場合は1チーム36試合)で開催されることとなった。2005年は日本生命保険が特別協賛スポンサーとなり、「2005年 日本生命セ・パ交流戦」の名称で5月6日から6月16日にかけて開催され、翌2006年以降も日本生命が協賛を継続している〔試合が開催される野球場には、バックネット裏に「日本生命 セ・パ交流戦」の小型横断幕を期間中貼り付けている(サイズは球場により異なる)。〕。 交流戦の勝敗、個人成績はそれぞれの参加リーグの公式戦成績に反映され、ペナントレースの年間総合成績(2005年と2006年はセ・リーグ146試合、パ・リーグ136試合、2007年から2014年までは両リーグとも144試合、2015年からは両リーグとも143試合)に含まれる。また、メジャーリーグのインターリーグとは異なり、各リーグのすべての球団同士が対戦し、2005年から2014年までは、交流戦での成績に限っての優勝チームを全12球団の成績で決定していた〔勝率が最も高い球団が複数現れた場合でも優勝決定プレーオフは行われない。〕。 交流戦期間中の各球団の順位は下記順位決定方法に基づく。なお、交流戦の順位自体は、レギュラーシーズンの最終成績に直接影響するものではないが、パ・リーグに関しては交流戦の成績が下位であったチームの方がレギュラーシーズンの上位球団と扱われる場合がある〔レギュラーシーズンの勝率が全く同じ球団が複数あり、かつそれらの直接対決の勝敗も並んでいる場合は、パ・リーグ内のみの対戦成績(全125試合。2007年から2014年は120試合、2005・2006年は100試合)の勝率が高い球団を上位と扱うことになっている。このため、交流戦の勝率が低い方が必然的にリーグ戦に占める勝率が高くなる。〕。 2007年からはセ・リーグでもプレーオフを導入する予定であったため、両リーグ間で試合数の調整が図られた結果、両リーグともにリーグ戦を120試合とし、1シーズン144試合制、かつ両リーグの上位球団による合同プレーオフ(クライマックスシリーズ)が実施されることになり、交流戦は24試合(ホームとビジターを2回ずつ)に削減された。予告先発制度は2012年に初めて導入された。 2015年からは交流戦の試合数が対戦カードごとにどちらか一方のホームスタジアムでの3回戦総当たりの18試合となり、これまでの12チーム総当たり対抗戦という図式から、リーグ対抗戦の図式に重きを変えたことから、「セ・パ交流戦優勝チーム」としての表彰制度を廃止とした(ただし、従来通り12チーム中の「最高勝率チーム」としての表彰は残っているため、完全にチーム優勝という制度がなくなったというわけではない)。 開始当初からリーグ対抗戦として取り上げられることが多かったが、実態はそれとは裏腹に交流戦期間内は同一リーグ内での「一人勝ち・一人負け」が起こりやすく(また、全チームが勝利・敗戦だったためにゲーム差に全く変動がないこともある)、勢いをつけて一気にリーグ戦の順位を上昇させるチーム、逆に一気に下降線をたどるチームがあるなど、交流戦の結果はその後のペナントレースの順位も左右することが多いため、極めて重要視されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セ・パ交流戦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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