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『五畿内志』(ごきないし)、正式には『日本輿地通志畿内部』(にほんよちつうしきないぶ)とは、江戸時代に編纂された畿内5か国の地誌。江戸幕府による最初の幕撰地誌と見なされ、近世の地誌編纂事業に多くの影響を与えた。 == 解題 == 『五畿内志』とは、関祖衡・並河誠所が企画し、関の死後、並河を中心として編纂された『日本輿地通志畿内部』の略称である。編纂に当たって、日本全国の地誌を網羅することが念頭に置かれていたが、実現したのが畿内部のみであったことから、もっぱら『五畿内志』の略称で呼ばれる〔西村〕。享保19年(1734年)付の巻首上書によれば、編纂は享保14年(1729年)から5年をかけておこなわれたとあり、享保20年から21年にかけて大阪・京都・江戸で出版された〔藤本〕。 全体は漢文で記された〔和田〕61巻からなり、明によって編纂された地誌『大明一統志』にならった構成をとっている〔〔〔。各国志の最初には山岳・主要交通路・河川および郡名を記した絵図を示し、ついで建置沿革、範囲、道路、景勝、風俗、祥異、郡ごとには郷、村里、山川、物産、寺社古跡、陵墓、氏族といった項目を記載する。 編纂に際して並河らは、各地をみずから探訪して古文書・古記録・伝承などを採録し、それら史資料をもとに記述を進めた〔〔。そうした手法により、各項目の記述は詳細・精密であり、後世の五畿内の地誌・名所図会の類に盛んに引用され、後の『新編武蔵風土記稿』『新編相模風土記稿』といった地誌の編纂事業にも影響を与えた〔だけでなく、当時の五畿内の事情を伝える資料として今日でもなお価値が高いものとして評価されている〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「五畿内志」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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