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大隅鉄道カホ1形気動車(おおすみてつどうカホ1がたきどうしゃ)は、大隅鉄道が1931年に運行を開始した軽便鉄道規格のガソリン動車(ガソリンカー)である。 後に大隅鉄道の国有化に伴い鉄道省ケキハ510形となり、続く運用路線の1067mm改軌による他線転用ではエンジンを外され、客車のケコハ510形となった。 その後、払い下げ先の日本鉱業佐賀関鉄道においてディーゼルエンジンを搭載して再び気動車化されケコキハ510形となり、1963年まで運行された。 == 車体 == 全長8.8 mの軽量構造半鋼製車体で、リベット組み立てを用い、窓の上下にそれぞれウィンドウヘッダー・ウィンドウシルと呼ばれる補強帯を露出して取り付けた、設計当時としては典型的な構造となっている。 正面はフラットな2枚窓が装備されていた。側面は、扉が片側2つずつ前後についており、扉より妻寄りに1つずつ、扉間に7つの幅684 mm下降式1段窓が付く、1D(1)5(1)D1(D:客用扉、(1):戸袋窓、数字:窓数)という窓配置であった。両側妻面にはそれぞれ荷台が取り付けられていた。 通風器はガーランド式で、屋根中央に等間隔に4個設置し、その直下に通風器の開口部と一体の白熱灯具を設置して室内灯とした。 座席は扉間にロングシート配置として設置しており、車端部の車掌台側には座席を設置していない。 なお、日本車輌製造本店は本形式に続けて同じ762mm軌間の軽便鉄道向け2軸ボギー式ガソリンカーとして、下津井鉄道カハ5、宇和島鉄道ウキ1(共に1931年4月納入)を納入しているが、これらは車体長〔宇和島鉄道ウキ1は側窓1枚分800mm車体長が短縮されている。〕や荷台の有無〔下津井鉄道カハ5は当初、荷台なしで納入されている。ただし、増備車となるカハ6・7(1931年12月納入)は荷台つきとなっており、カハ5についても後日追加装備している。〕などの仕様には相違があったものの車体設計は細部寸法を含めそのほとんどが共通で、またエンジン・変速機・クラッチ・台車・ブレーキなどの機器仕様も共通の姉妹車とされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大隅鉄道カホ1形気動車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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