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日立製作所 笠戸事業所(ひたちせいさくしょ かさどじぎょうしょ)は、山口県下松市東豊井にある、日立製作所の製造拠点の一つ。社会・産業インフラシステム社(社内カンパニー)の主たる事業拠点の一つであり、鉄道車両を多く製造していることで知られる。 == 概略 == 下松市の南部、笠戸島の対岸に工場群を構える。事業所に隣接して日立ハイテクノロジーズ笠戸事業所と日立交通テクノロジー日立交通テクノロジー日立交通テクノロジー笠戸事業所、日立プラントテクノロジー笠戸生産統括部があり、営業用鉄道車両のみならず保守用車両や保守機材の製造も手がけ、艤装関係も自社グループで完結できる体制を整えている。 現在製造されている車両はそのほとんどが電車であり、JR向け、民鉄向けを問わず幅広く扱い、新幹線向けの車両製造も多く手がけている。特に2002年にアルナ工機(現・アルナ車両)が鉄道線車両から撤退した際には、アルナが扱っていた阪急電鉄、東武鉄道向け新製車両製造の事実上の受け皿となり、九州旅客鉄道(JR九州)の新製電車もほぼ全車両が近畿車輛と当事業所に集約されている〔九州旅客鉄道(JR九州)の新製気動車はほぼ日本車輌製造、新潟鉄工所(現・新潟トランシス)で製造している。〕。 製造された車両は専用線を通じて山陽本線下松駅から全国に発送(甲種輸送)される。新幹線車両や海外向け車両は工場そばの岸壁(徳山下松港)から船積みされて車両基地近くの港まで運ばれ、そこから陸送されることになる。 変わったところでは、1988年にオリエント急行の車両が来日した際、台車を日本国内で走行可能な狭軌用のものに履き替える作業を始めとして、各客車をJR各線の車両限界に合致させるための改造作業を行っている(この企画のメインスポンサーが日立だったという事情もある)。客車は香港から船で下松港まで輸送されて来日、離日の際も下松から船積みされている。 かつては蒸気機関車、電気機関車、ディーゼル機関車、気動車、客車、貨車の製造も行っていた。ただし電気機関車は茨城県ひたちなか市の水戸工場が主力生産工場であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「日立製作所笠戸事業所」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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